夫は「君が今の稼ぎでは不安だと言うから一念発起して独立をしようと思ったんだ!」と声を荒げた。ショックだった。私は不倫してしまったし、相手も離婚させてしまっていた…

617: 名無しさん@おーぷん 2014/09/15()19:23:38 ID:rcIKhskOv
私が離婚したのは12年前。
元夫が勤めてた会社から一部業務を暖簾分けという形で譲り受け独立した事がきっかけだった。
工場新設とか色々と立ち上げに際して資金繰りにも苦労していて元夫は3年近く殆ど家にも寄り付かない状態だった。
私は二人の娘を親に預けたりしながら前に務めていた会社に復帰して何とか家計をやりくりしていた。
結果的に私はそこの同僚と男女の仲になってしまった。
向こうも妻子もちだったけど既に別居中で離婚のタイミングを模索してる状態だった。
好きになったのは向こうから。
馬が合う人とは思ったけど不倫してまでとは最初は思わなかった。
子供もいるし。

でも何度も好きだって言われれば誰だって悪い気はしない。
自然と元夫よりそういう目でみてくれる今の夫の方に心惹かれるようになっていった。
でもダラダラと不倫生活を送っていくつもりはサラサラなかった。
付き合いだして三ヶ月目でこの先どうするつもりなのか聞いた。
向こうは私が一緒になってくれるなら今すぐにも離婚すると言ってくれたので、じゃこっちもそうしますと、そういう流れ。

618: 名無しさん@おーぷん 2014/09/15()19:24:11 ID:rcIKhskOv
向こうの離婚は実にスムーズだった。
奥さんもそのつもりでいたみたいだし彼が奥さんの要求を全のみしたので切り出したその日の内にほぼ全決着に至った。
私からの慰謝料100、彼からの慰謝料400
末の長男は奥さんが引き取り長女と次女は彼が引き取るという形。
奥さんは専業主婦だったので全員引き取るのは不可能ということだった。
でも本音は家系を継いでくれる長男以外はそっちで面倒見て苦労しろという事だったんじゃないかと私には感じられた。
普通なら子供を女親が手放すとかあり得ないから。
養育費は月々十万ということで解決をみた。

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  • 619: 名無しさん@おーぷん 2014/09/15()19:24:33 ID:rcIKhskOv
    問題はむしろ私の方だった。
    私の方が簡単に決着すると勝手に思い込んでいたら、まったくそうではなかった。
    切り出したとき彼は青ざめながらこう言った。
    君は伴侶の旗色が悪くなったらとっとと男作って逃げるような女だったんだなと。失望したと。
    もちろん私は反論した。
    三年間家庭をまったく顧みなかったのはあなただろうと言った。
    そんな言われ方するのは心外だと私は言った。
    君が今の稼ぎでは老い先何も残らないし不安だと言うから一念発起して独立をしようと思ったんだ!と彼は声を荒げた。
    ショックだった。
    彼なりに家庭を思ってやっていた事だったんだと初めて知った。
    だったら何でそう言ってくれなかったのと言いたかったけど、全ては後の祭りだ。
    私は不倫してしまったし、もう再婚に向けて相手も離婚させてしまっている。
    私たちはしばらく何も言わず黙り込んてしまった。
    君がそういう女だと気づかず選んだ僕にも責任があるんだからしょうがないな
    彼はそう言いながらフッと自虐的に笑った。
    何も言えなかった。
    気持ちの行き違い、私も悪かったけど思いを打ち明けずに三年家庭を放ったらかしてた元夫も悪いと思った。

    620: 名無しさん@おーぷん 2014/09/15()19:24:53 ID:rcIKhskOv
    私からの慰謝料200、新夫からの慰謝料400で決まった。
    養育権は私。
    元夫はまだまだ設立した会社の為に奔走していたし、とても子供の面倒を見ていられる状況ではなかったから。
    私が元夫から全て奪ってしまうようで心苦しいから養育費は要らないと言おうと思ったら、向こうから20万払うと提案してきた。
    彼の収入を考えて、そんなに受け取れないと固辞したが、君の為に出すのではなく子供の為に出すんだ誤解するなと怒られた。
    その代わりに週末に必ず会わせる事、会わせる環境を整える事、新夫にも自分の悪口や会わせないような事をさせないと約束して欲しいと言われた。
    そんな事は絶対にしないと約束しながら泣いてしまった。
    罪深いことをしたとその時初めて自覚した。
    彼がサインした離婚届を手渡すとき、子供の事を考えると地獄に落ちろと言えないのが辛いところだな、と一言いい残して彼は街中へと消えていった。

    621: 
    名無しさん@おーぷん 2014/09/15()19:25:18 ID:rcIKhskOv
    新生活は極めて順調だった。
    もともと私の実子が人懐こいこともあり、夫の連れ子ともすぐ打ち解けてくれた。
    長女も次女も同じ年だということもの大きかったと思う。
    私も公平に扱う為に実子のほうに厳しく接するように心がけた。
    元夫は律儀に欠かさず20万を振り込んでくれた。
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    人の子供の養育となると共稼ぎといえどもかなり家系が厳しかった。
    それと私のお腹には新夫との子も宿っていた。
    私達の証として二人の間の子を一児もうけようと相談してつくった。
    だから元夫からの振込みは正直かなり有難かった。

    元夫は週末娘と会うたびに新しいゲーム機やソフトやおもちゃを買い与えた。
    本当を言うと連れ子たちとのバランスを考えてほしいと思っていたが、
    彼の気持ち考えるとやめて欲しいとはとても言えなかった。
    彼のヨレヨレのシャツや曲がったネクタイを見ると何も言えなくなった。
    夫も見てみぬふりして同じものを買い与えてバランスを取るようにしていた。

    622: 名無しさん@おーぷん 2014/09/15()19:25:44 ID:rcIKhskOv
    別れて三年目ぐらいで彼の乗ってくる車がセルシオになった。
    いままでは会社のロゴが入った軽自動車かハイエースだったが、
    自分用の車を購入したようだった。
    会社の運営が軌道に乗りだしたことが傍からみてもわかった。
    私はそれをみて安堵した。
    それで私たちに向ける怒りや恨みが少しでも和らげば良いと思っていた。
    それであるとき再婚しないの?とさりげなく聞いてみた。
    女はもうこりごりだと言われて私はうな垂れた。
    世の中の女が全て君みたいな薄情者だとは思わないけど
    自分の選球眼の悪さを痛感してるからねと痛烈な皮肉を言われた。
    彼の怒りはまったく収まっていなかった。

    623: 
    名無しさん@おーぷん 2014/09/15()19:26:34 ID:rcIKhskOv
    上の娘が中学校の私立受験をすることになった。
    受験させるとなると我が家の場合は必然的にダブルで授業料もかかるという事になる。
    郊外に購入した家のローンもあったし、夫の実家のリフォーム代を少し出してあげた事もあって今後のことを考えると頭が痛かった。
    あるとき夫が「元夫さんの会社かなり大きくなってるよ」とHPの画面を見ながら言ってきた。
    はぶりが良いのは肌で感じていたが、今夫に対する礼儀として元夫のことは
    深く詮索しないようにしていたから、元夫の会社がどういう会社なのかこのとき初めて知った。
    従業員が100人近くになっていて、工場も二つになっていた。
    海外にも拠点がいくつかあるようだった。
    私は、へえと言うに留めていたが、夫の言いたいことは間接的に理解できた。
    要するにもう少し養育費を増額してくれるよう頼んでくれないかと言っているのだ。
    狡いやり方だと思ったが現実的にやり繰りが厳しくなる事は火を見るよりも明らかなので、
    しょうがなく私は増額願いをする事にした。
    どの面下げてと自分が逆の立場だったら言うだろうなと思ったが夫は子供の進学の為なら仕方がないとあっさり増額を飲んでくれた。
    結論から先に言うと養育費は30万になった。
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    万上げてくれるだけでも全然違う有難いと凄く思った。
    夫はその代わりに春休みや夏休みに娘と一緒に旅行させて欲しいと言ってきた。
    それは当然の権利だと思ったら喜んで応じた。
    彼はカナダの出張に娘たちを連れていきたいと言った。
    夫もその提案をもちろん受け入れた。

    624: 
    名無しさん@おーぷん 2014/09/15()19:26:52 ID:rcIKhskOv
    しかし彼はカナダではなくハワイに娘を連れていった。
    娘からスカイプでハワイにいまーす!と言われてこっちの家族はみな驚いた。
    元夫のカナダでの仕事は事前に片付いてしまったので急遽ハワイにしたと言っていたけど、本当は最初から仕組んでいたんじゃないかと思う。
    服や水着はみな向こうで調達したらしい。
    今にして思うとその辺りで実子と連れ子との間にじわじわと格差が生じつつあった。
    あるとき夫の別宅マンションに泊まりでいって帰ってきた時の娘達の興奮ぶりがその印象を決定付けた。
    お台場の夜景が見えるとか、○○という芸能人にエレベーターで会ったとか、大学に行ったらそこを使ってもいいとか、他の三人の心情を考えずに二人の娘が話すのを聞きながら私はどう対処していけば良いのか頭を抱えていた。

    625: 
    wElUQIkzUg 2014/09/15()19:27:45 ID:rcIKhskOv
    それから随分経ったあるとき、TVで遺書の正しい書き方という番組をリビングで家族で見た。

    ホワイトを使ってはいけないとか訂正印が必要とか何とか色々とやっているのを見ながら
    夫が、うちもちゃんとしておかないと揉めると困るなと何気ない感じでいった。