【2/2】婚約者のM子は言った。「間とは俺とは遠慮があって出来なかった行為も躊躇無くやれた。俺が帰ってきたら、間との関係は清算して俺と結婚するつもりだった。」都合がいいわw

【1/2】 【2/2】

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M子「今日は、大切な話しがあるの」
俺 「ん?何だよ?」

M
子「最近、予定日になっても生理が来なくて、病院に行っ
  て来たんだけど
  今、二ヶ月だって」

……………
…………
………

M子は、本当に嬉しそうに言いました。

M
子「このまえKちゃんが帰ってきたとき、アレつけないでし
  たよね、その時かなぁ?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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妊娠?
二ヶ月?
俺の?

M子「結婚と順序が逆になっちゃったけど、これを機に……

M子が何か嬉しそうにしゃべってるけど、途中から全く話し
の内容がわかりませんでした。

俺 「……本当に?」
 
俺、多分、この時は全くの無表情だったと思います。
自分の声が、遠い全然別の所から響いているのを聞いてるよ
うな感じでした。

M
子「う、うん」

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子供なんて出来るわけ無いのに?
じゃあ、誰の?
どう考えてもSだよな。
あいつ、子供が二人になるのか。
そりゃ大変だ。
M子とSの子供なのに、M子は俺の子供って言ってるし。

……………

M子は、くすくす笑いながら言いました。

M子「嬉しい、あたしとKちゃんの、赤ちゃんが・・・・・・・・・・・・」

この時からだと思います。
俺、何か壊れちゃいました。

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俺 「あーはははははっ、あははははははは」

突然、俺は笑い出したんです。

M子「ちょ、ちょっと、Kちゃんどうしたの?」

あまりの俺の狂笑っぷりに、M子はうろたえてました。

俺 「あーーーっはっはっはっははははは、あーははははは
   はははっ」

笑いながらは、泣いてました。
ひとしきり笑い泣きした後、M子にまともに返事をしないま
ま電話を切りました。

涙でグシャグシャになった顔を洗うため洗面台に行き、そこ
で俺の顔を改めて見たんですが、まるっきり逝っちゃった顔
でした。

その顔を見て、また笑ってました。
戻ってくると、携帯に着信とメールが入ってました。
M子からでした。

"
笑うなんてひどいです。信じられません"

こっちが信じられないっつーの、と、一人で携帯のメールに
ツッコミを入れて、また一人で笑って泣いてました。

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翌日、俺は興信所に行きました。
M子とSの関係について調べてもらうためです。あと、前に
検査した病院で、無精子症の診断書も書いてもらいました。

あれから、何度かM子から携帯に電話やメールが入ってきま
したが、全て相手にしませんでした。

俺以外の子供の妊娠を告げられたあの日から、
俺のM子に対する気持ちが全く別のモノに置き換わっていま
した。

それから1週間もしないうちに、M子の両親から連絡があり
ました。
妊娠の事実を伝えた時とその後の俺の態度に、M子が酷く傷
ついている、どういう事か説明して欲しい、との事でした。

俺は、来週末に帰郷するのでその時会ってお話しましょうと
言って電話をきりました。

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興信所からの詳細な報告は、帰郷の二日前に完成しました。

俺と最後に電話で話した後、M子は頻繁にS会っていたよ
うでした。二人で路上でキスをしているところや、一緒にM
子の部屋に入るところ、ラブホテルに入り、そして出てくる
写真も同封されてました。

妻子持ちのSは毎日M子と会うわけにもいかず、3日のうち
2日はM子と会えない日があったようですが、その日に限っ
てM子は俺の携帯に電話していました。

SがM子と会わなかった日と、M子からの着信があった日数を
比べると、丸わかりでした。

それを思うと、M子も寂しかったのかなとも考えましたが、
同情や、可哀相という気持ちは全く起こりませんでした。

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そして、帰郷。

会社の近くのホテルで、M子及びM子の両親と待ち合わせし
ました。
久しぶりの再会でした。M子にとっては3ヶ月振り、俺にとっ
ては1ヶ月振りの再会でしたが、俺の顔を見るなりM子が詰
め寄ってきました。

今まで可愛いと思っていたM子の顔は、怒った顔のせいか、
ひどく歪んで見えました。

M子って、こんな顔だったっ け……と、まるで他人の様にし
か思えませんでした。

M子「今日は、どういう事かちゃんと説明してもらうからね!」

M子の両親の顔も、M子からは何を聞いたのかは大体予想は
つきますって言うほど、険しい表情でした。

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喫茶店に入り、話をする事になりました。
まず、彼女の父親が口火を切りました。

娘が妊娠した事が気に入らないのか、娘を本当に大事にして
くれているのか、真剣に結婚する気があるのか、等など。
M子は俯いたまま、時々上目使いで俺を見てました。

言いたい事があれば、自分で言えばいいのに……と、俺は半
ば呆れていました。

そうだな、冷静になって考えてみれば、こいつも色々欠点あ
るんだよな、妙にガキっぽいところとか、親離れできてない
ところとか、自分の世界に酔いやすい事とか。好きだった頃
は、そんな事も長所に見えてたんだな。

などと考えながら相手の話に生返事を返していたとき、M子
が目に涙を潤ませながら言いました。

M子「今のまんまのKちゃんじゃ、あたし信じられない。
   このままじゃあたし、婚約を解消して、Kちゃんとの