478:康一: 02/11/1906:59ID:DbW+oz7K
北海道旅行はホント楽しかったです。関係無いので割愛。
んでまあ帰って来たワケですが、とりあえずお土産やら渡すついでに
彼女ん家にお泊りすることに。
夕飯食べながら旅行の話なんかを一通り話すと、彼女は心から笑って
「ほんとに楽しい旅になって良かったね」と言ってくれました。
今思うとあの笑顔に裏があったなんて正直信じられませんが・・・。
皆さん、女性の笑顔ほど信用ならんものは無いですよ、ホント(ニガワラ
479:康一:02/11/1906:59ID:DbW+oz7K
んで翌日。
目を覚ますと既にベッドの隣に由希の姿は無く、
学校に出かけた後でした。
(大学違うんで夏休みの期間も少しズレてたんです。)
TV見ながら遅い朝食をとりつつ、由希が帰って来るまでヒマだなー、
とか考えてました。
そんなときふと由希の机の上に目をやると・・・ポツンと彼女の手帳が。
昨晩遅くまで話してたんで、寝過ごして慌てて忘れていった模様。
罪悪感はありましたが、迷うことはありませんでした。皆さんの期待
どおり手帳を見る漏れ。
(ちなみに由希の手帳を見るのはこれが初めてでした。)
スケジュールのとこに短くではありますが、その日の日記みたいなの
がつけてありました。やっぱりというかなんというか、僕のことに触
れてある日が多かったです。他愛も無い電話の内容とか。
最初は微笑ましく読んでたんですが、戦慄が走ったのはここ2週間
(旅の間)の部分を読んだときでした。
480:康一:02/11/1907:08ID:QW9sTYyf
金曜土曜が空白になってて、日曜のとこにまとめてこう書いてありました。
『金曜、石川さんがウチに来た。誕生日だったって。
晩御飯作ってあげて、一緒に食べた。
ケーキとワインでお祝いした。
土曜日、初めて石川さんと2人でお買い物に行った。
お祝いにネクタイを買ってあげた。
石川さんも何か買ってくれるっていったけど断った。
(日曜の)夜、康一(僕の名前)からTELあった。
「宗谷岬に着いたぞー!」だって。
なんかスゴく楽しそうな声だった。ゴメンなさい、康一。』
481:康一:02/11/1907:08ID:QW9sTYyf
・・・頭に血が昇るのを感じました。つーか、理解不能。なに?コレ。
石川?なんか聞いたことある名前・・。それも由希の口から。
確かバイト先によそから配属されたばっかの25〜26才の社員さん
だったような。
(彼女は続けてたけど、僕はこのとき既にバイト辞めてたので直接面
識はありませんでした。)
確かに宗谷岬から電話しましたよ。
「俺が今日本最北端の男ダァー!」ってなノリで。
なんだよ。これじゃ完全にピエロじゃねーか俺。末代までの恥だよホント。
ゴメンなさいって何だよ。
やっぱ浮気したってこと?しかもつい1週間ほど前に。
しかし不思議なことに、沸き上がるのは怒りの感情というよりは、
むしろ嫉妬からくる愛おしさというかなんというか、とにかく今まで
味わったことの無い、胸を引き裂かれるような感情。
早い話、日記読みながらボッキしちゃったワケであります。お恥ずかしい。
何にしても、このままにはしておけない。由希の帰りを待って問いた
だそうと決意しました。
482:康一:02/11/1907:09ID:QW9sTYyf
夕方、由希が帰ってきました。ニコニコしながら。
なんか夕飯の材料を買ってきたようで、スーパーの袋を下げてます。
「オイ、石川にも作ってやったんだろソレ」(心の声)。
最初は笑顔でしたが、僕の憮然とした雰囲気をすぐに察知して、
「どうかした?」と由希。ちょっとためらいましたが、
意を決して切り出しました。
「石川って人、ココに泊まったの?つーか、それってあのバイト先の石川さん?」
予想外の言葉にハッとする由希。たたみかける俺。
「ごめん、悪いと思ったけど手帳見てしまった。そしたら色々書いて
あったから。別に俺と付き合うのが嫌ならハッキリ言ってよ。
石川のがイイって言うなら別に俺は何も言わんから。」
- 2023.03.23