【2/2】妻が二人目を妊娠した。しかしその半年前から妻は浮気していた。「あなたが完璧すぎて私は必要とされてないと思った。寂しかった」と。なんだよそれ… すべて夢ならと思った。
【1/2】
【2/2】
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/17(土) 14:46:01.72 ID:
それからあっという間に日々は過ぎ、長男は高校を卒業し一浪の後に国立大学に進学した
娘の高校卒業が迫るなか、俺は決断を迫られていた
高校卒業するころには親の離婚は影響を与えないんじゃないかと考えていたからだ
もちろん学費や妻の生活費は面倒を見るつもりでいたが
こんな不毛な夫婦生活は続けたくなかった
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/17(土) 14:50:06.48 ID:
はっきりとした結論を出せないまま娘は高校を卒業し地元の国立大学へと進学した
ただ娘は自宅通学のため、俺と妻はまだ皮一枚ではあるが繋がっていた
そんなある日、娘がいつになく深刻な様子で話かけてきた
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/17(土) 14:53:52.29 ID:
娘「わたしお父さんとお母さんの話ぜんぶ聞いたよ」
娘「うんうん、お母さんを責めないで。わたしが話してほしくて聞いたの」
娘「だってお父さんとお母さんの様子がおかしいのは見ればわかるもん」
娘「昔からそうだったよ。表面上仲良くしてますって感じだった」
娘「気のせいかとも思ったよ。だって本当に仲良さそうにも見えたもん」
130: 忍法帖【Lv=8,xxxP】 :2011/12/17(土)
14:56:07.69 ID:
なんかいいなー
136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/17(土) 14:57:55.14 ID:
娘「お父さんが怒るのも無理ないと思う。わたしもお母さんがそんなことしたって聞きたくなかった」
娘「お母さんも許してもらえなくて当然だって言ってた」
娘「でも今のお母さんはお父さんのことを凄く愛してるし大切に思ってるよ」
娘「お母さんと買い物いくと、これはお父さんが好きだから、これはお父さんが嫌いだからってお父さんの話ばかりしてるんだよ」
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/17(土) 15:00:09.49 ID:
子どもに言われるとくるものがあるな
145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/17(土) 15:01:44.98 ID:
嫁は自分を責め続けてるんだろうな
146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/17(土) 15:01:58.18 ID:
父親は娘には勝てない
148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/17(土) 15:03:17.77 ID:
娘「お母さん、そんな風にお父さんの話するときすごく嬉しそう」
娘「お父さんが誕生日プレゼントにあげたエプロン大事にしてるし」
娘「それにちょっと恥ずかしいけど、わたしはお父さんもすごく良いお父さんだと思ってるよ」
娘「そんなお父さんとお母さんが本当は仲悪い…なんて……」
娘がポロポロと泣き出した
155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/17(土) 15:08:35.74 ID:
「お父さんはやっぱりお母さんのこと嫌い?」濡れた声で訊ねてくる娘に、俺は何も言えなかった
妻がそこまで自分を思ってくれていたこと
自分の浅慮を子供に見透かされていたこと
そのことが子供の負担になってはいなかったか?
色々なことが寄せてきて、何も考えられなくなった
とりあえず一人にしてくれと娘に頼むのが精一杯だった
159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/17(土) 15:11:35.26 ID:
当事者じゃないとこの虚しさはわからないよな
親子でも
161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/17(土) 15:14:17.36 ID:
おそらく事件後の妻は世間一般から見ても非常に優秀だったと思う
生活費を多めに渡してたとはいえ一度も追加の請求が来たことはないし、全く無駄遣いもしてないようだった
苦手だった家事も克服したどころか、子供は妻の弁当はすごく評判が良いと言っていた
子供たちのために離婚はしないと言ったが、立派に育ってくれたのは間違いなく妻のおかげだった
162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/17(土) 15:14:28.63 ID:
追いついた
しかし浮気した事実はくつがえらないからなー
168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/17(土) 15:18:21.45 ID:
それならば妻を許すべきなのか?
だがそうしたら、あのとき感じた悲しみや怒りはどうなる
あの日の自分の気持ちを騙すのか?
理由があったとはいえ、妻は自分以外の男を一時的にせよ愛していたんだ
色々なことが頭をよぎった
173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/17(土) 15:21:53.87 ID:
>>168
簡単に赦すなんて言ったらこの24年間なんだったんだって話しだよな
174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/17(土) 15:22:04.39 ID:
さらに全く論理的ではないのだが
ここで許してしまうなら、最初から全てを受け入れていればもっと幸せになれたんじゃないか?
妻を許すということは、事件後からこれまでの人生は全て無駄だったんじゃないか?
果たして許したとして俺はどうしたら良いのだろう
などの苦しみもあった
179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/17(土) 15:26:39.71 ID:
結局また俺は結論を出すことができずに、灰色の日々を過ごしていた
意識的に何度か妻へと話しかけてみたものの、ほんのわずか驚いた顔を見せた後に俺が惚れた笑顔を見せる妻を見ると
様々な感情が爆発的に体内を駆け巡り泣き出してしまいそうになり
全くどうして良いのかわからなかった
182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/17(土) 15:28:59.01 ID:
結局、怒りや憎しみって溜めれば溜めるだけ損するんだよね
長ければ長い程
184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/17(土) 15:30:08.69 ID:
そんなある日、仕事中に携帯電話が鳴った
発信者は娘だった。何か嫌な予感がした
娘「お父さん!お母さんが手首切ったの!早く病院に来て……」
電話口の向こうから娘が激しく泣きじゃくるのが聞こえた。俺は急いで病院へと向かった
186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/17(土) 15:31:24.59 ID:
これは…
192:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/17(土) 15:33:33.59 ID:

