貴方とは別れたくないが、浮気も妊娠も許されることではないので別れるしかない、と妻は言った。子供は一人で育てると悲壮な決意もしている。それは僕には想像できない人生で…


なんと妻は、ゼミの時代、約1年近くこの准教授と付き合っていたと驚くべき告白をしたのだ。
当時、先生は40代前半。当然、結婚していて子供が2人いるとのこと。
卒業してからはその関係は切れたし、もう会うことも無いと思っていた。

しかし、ゼミ仲間から、先生が別の大学の教授になるのでお祝いをしたいと誘われた。
全員が出席するのに自分だけが不参加とは言えなかった。
僕は、お祝いの飲み会は妻から聞いていた。約2ヶ月ほど前のことだったはずだ。

飲み会が終わって解散した後、その准教授から誘われた。2人とも酔っていた。
何回も断ったのだが、正直、僕が海外出張中だったので気が緩んでいたという。

最後は断りきれずに、これが最後と約束して着いて行ってしまった。
終わってから、先生が避妊していなかったことに気づいた。
そして妊娠した。

19
 名無しさんといつまでも一緒:2015/04/16() 21:52:30.58 ID:0.net
大学の準教授か。やっぱり慰謝料貰うことだな。

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 名無しさんといつまでも一緒:2015/04/17() 10:33:41.43 ID:0.net
18の続きです。何とか最後まで書くつもり。

その日は、延々と妻と会話した。産みたいと言ってるのに堕ろせとは言えなかった。
しかし、その准教授に話すべきと説得した。
許しがたい。准教授を非難しているうちにだんだん言葉が荒くなってくる。

妻は、先生が離婚をして自分と一緒になるつもりも無いだろうという。
貴方とは別れたくないが、浮気も妊娠も許されることではないので別れるしかない。
子供は産たい。当分の間、義母の助けを借りて一人で育てるという。
全く悲壮な決意だ。想像すら出来ない人生だ。

戸籍上、父親のいない子供になるぞと言うと、それだけは子供に対して申し訳ないと言って エンエン声を出して泣いた。

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 名無しさんといつまでも一緒:2015/04/17() 10:37:23.76 ID:0.net
会話は堂々巡りし、怒りというより僕は途方に暮れていた。
夜になり妻は実家に帰るというが、ぼくは引き止めた。
このまま返せば結論が出てしまう。

その夜は、妻と抱き合って寝た。
妻の体は冷たく僕の腕の中でブルブル震えていたが、そのうち寝息を立て始めた。
その寝顔が安らかだった。

僕は一睡もせずに、何度も何度も繰り返し考えた。
自分はどうすべきか?
そして、翌朝、妻の入れたコーヒーを飲みながら、寝ないで考えた自分なりの考えを妻に伝えた。

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 名無しさんといつまでも一緒:2015/04/17() 12:19:51.56 ID:0.net
君とは別れない。子供は自分たち夫婦の子供として育てると。
昨夜の寝顔を見ていると、君が一人で背負っている重圧をとても放置できないと思った。

君が不憫だ。僕はどんなことがあっても君を支えたい。
君も僕といることが最も安心できるはずだ。
多分、うまく言えないが君を愛している。
妻は言葉もなく呆然と僕を見ていた。そして、ワッと泣き出した。

しかし、泣きながら、本当に貴方の申し出を受け入れて良いのか分からないという。
こんな自分を許してくれるのかと。

昨日から堕ろせとは一度も言っていない。
この気持ちは何なのかをずっと考え続けたと妻に言った。
君が守ろうとしている生命。
たまたま宿った生命を奪うことが良いことか?

そう考えると、許すとか許さないとかは念頭に浮かばなかった。
君は過去は消せないというが、子供を産みたいと言う君の気持ちの方が尊い。
多分、君が子供を堕ろすと言えば違う判断になったと思う。

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 名無しさんといつまでも一緒:2015/04/17() 12:59:30.71 ID:0.net
仮に離婚したって君は誰かと再婚することだってあり得る。僕だって再婚するかも知れない。
それなら、一時の過ちで離婚しなくてもいい。
2人で乗り越えればいい。
僕を信じろ、と言いながら妻を力いっぱい抱きしめた。

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 名無しさんといつまでも一緒:2015/04/17() 13:01:48.92 ID:0.net
その日のうちに義両親を訪ねて僕の結論を伝えた。
妻の子供を産みたいと言う意思を尊重すること。夫婦で子供を育てること。

義両親2人共に驚愕していたが、義父は、君は本当に自分の子供として育てられるのかと。
自分の子供が生まれたとしても、分け隔てなく育てることを約束できる。
この結論に至って、今の心境はむしろ清清しいくらいですと応えた。これは本心だった。

義両親共に涙を流した。義母に至っては声を出して泣いていた。
義父が至らぬ娘を許して欲しいと言うので、僕は妻の全てを受け入れましたと応えた。

妻の過ちは聞いたが、誰にも言うつもりはないしその相手に接触するつもりもないと宣言した。
これは妻との誓約だった。

義父は、将来、生まれた子供が自分の子ではないと伝えるかと聞いた。
一番難しい質問だった。必要に迫られれば伝えるが、基本は伝えないつもりですと答えた。

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 名無しさんといつまでも一緒:2015/04/17() 13:54:21.68 ID:0.net
その年のうちに妻は出産した。女の子だった。
出産に立ち会った。妻の苦しみと頑張りを見ていたら、僕は貧血を起こして倒れてしまった。
看護師は、付き添った夫が倒れることがあるという。笑い話にもならない。

赤ん坊はみな可愛い。僕に似ているという人もいたのには驚いたが、反面、嬉しかったのも事実だ。

しかし、3ヶ月もすると目鼻立ちが妻に似てきたので内心ホッとしたのも事実だ。
その頃、義両親も初めて孫を抱いた。その表情を見て僕はやはり離婚せずに良かったと思った。

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 名無しさんといつまでも一緒:2015/04/17() 13:55:40.19 ID:0.net
へぇ

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 名無しさんといつまでも一緒:2015/04/17() 13:57:00.44 ID:0.net