【1/2】彼女の通話を盗聴した。相手はやはり男だった。俺は「やっぱり」と思うと同時に激しい嫉妬で胸を焼かれた。そして明日、彼女は男と会う約束をした。

R「・・・わかったわ」

K
「じゃあ、夕方6時に○○駅の前のいつものところでな」
R
「もう切るわよ」

381  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 13:07 ID:STo3Uxvn
ガチャという電話を切る音の後にザーというノイズだけが残り
俺は呆然としたまま手の中の機械を見つめていた。

さっきの会話は本当に彼女なのか、誰か別の人の会話ではないのか。
頭が混乱しているのか、事実を受け止めるのが怖いのか。

俺は「彼女じゃない、彼女じゃない」と必死に否定しょうとしたが
どう考えても彼女に間違いなかった。

その時 携帯のバイブが低い音で唸りだした。
彼女だ どうする?

385  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 13:13 ID:STo3Uxvn
俺はその携帯からさっきまで聴いていた会話の人間の声が
することに激しく抵抗を感じた。しかし出ないわけにはいかない。

俺「もしもし」
R「おまたせー、行こうか?」

口調はさっきとうって変わって明るいが、
声はさっきの声と一緒だ。俺はとっさに嘘を言った。

俺「いや、ちょっと体調が悪くなって・・・」
R「えー どうしたの?」

俺「なんだか判らないけど頭がすごく痛くて・・・」
R「えー 残念だなー すごく楽しみにしてたのに」

俺「ごめんな」
R「許さない って嘘 しょうがないね頭が痛いんじゃ」

俺「本当にごめん 明日までに治すから だから明日・・・」

R「ごめん明日はダメなの 今日相談を受けた友達と明日飲みに行って
  じっくり話を聞くことになったの」

俺「そうか・・・じゃ、また今度」
R「うん、お大事に」

386  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 13:16 ID:STo3Uxvn
俺は電話を切ると急いで車のエンジンをかけた。
一刻も早くこの場から逃げ出したかった。
俺は猛スピードで車を走らせ、帰るまでの道中頭の中を整理した。

しかし、考えれば考えるほど頭の中は混乱し、気が付くと家の前まで
帰っていた。車を駐車スペースに停め、自分の部屋に入り、寝転がって
長いあいだ天井を眺めていた。

さっきの機械から聞こえてきた会話が頭の中で何度も繰り返されていた。
いつしか涙が溢れ出し、頬を伝っていった。

387  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 13:18 ID:STo3Uxvn
翌日、俺は○○駅の改札の前に立っていた。

この駅まで車でやってきて、車は駅前の駐車場に入れてある。
もし、あのK次とかいう男が車でやってきたらという心配があったので
念のために車を借りてここまで乗ってきた。

そして俺は、帽子にサングラスという いでだちで改札の前の柱の陰に隠れ。
顔だけだして改札から出てくる人をひとりひとり観察してた。

いつもの待ち合わせの場所がどこかはわからないが、ここに立っていれば
絶対に彼女は現れるはずだ。
俺は時計を見た。
午後5時30分を過ぎたところだ。
約束の時間までには後30分もある。

この駅に改札はもうひとつあるが、向こうの改札から出た場所は
ガランとした淋しいところだし、こっちの改札の前にはカップルたちの
待ち合わせのメッカの噴水がある。
それに何よりもここから歩いてすぐのところにラブホテル街がある。

388 
 タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 13:19 ID:STo3Uxvn
無性に煙草が吸いたくなった。
でもこの柱には灰皿が設置されていない。
時間が近づくにつれ心臓の鼓動が高くなってゆき、胃から苦いモノが
こみあげてくるような気がしてムカムカした。

向こうの灰皿があるところまで行くと彼女を見失ってしまう。
俺は我慢することにし、じっと彼女を待っていた。

やがて改札の奥の階段から彼女が下りてくるのが見えた。
俺はその瞬間完全に柱に身を隠し、彼女の後ろ姿だけを探した。
彼女は噴水の方に歩いて行く。
バレないようにゆっくりと後をつける。

390  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 13:25 ID:STo3Uxvn
俺はてっきり彼女は噴水の前で立ち止まると思っていたが、
彼女は噴水を通り過ぎ、少し離れた喫茶店に入っていった。
ここがいつもの場所か・・・
俺はどうすることもできずに噴水の前のベンチに腰掛けた。
そこの場所から喫茶店はよく見える。
彼女は窓際からひとつ奥の席に座った。

しかし、夕日がガラスに反射してその表情までは見えない。
なんとなく彼女が座っているのがわかる程度だ。
俺は煙草を取り出し火を付け煙りを深く吸い込んだ。
さっきまでの吐き気が少しおさまり、俺は夕日を眺めながら
この後どうするか考えた。

391  前スレ7041  03/07/04 13:26 ID:Nxvhr0QR
ganngare!!

392  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 13:27 ID:STo3Uxvn
昨日の電話の会話からすると、二人は喫茶店を出てからラブホテル街に向かうだろう。
俺は二人の後をつけていき、二人がラブホテルに入るのを目撃するだろう。

それでどうするんだ? 二人が事を終えてまたそこから出てくるのをじっと待つのか?
バカか俺は?そんなこと許して良いのか?でも、今ここでそんな行為を止めることは
できるのか?相手の男を殴るのか?ヤツも被害者じゃないのか?

煙草一本を吸い終わるまでに様々な考えが浮かんでは消えていった。
そして俺は決心して携帯を取りだし彼女の携帯に電話をかけた。

395  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 13:35 ID:STo3Uxvn
短い呼び出し音の後彼女が出た。

俺「もしもし」

窓から彼女が携帯を耳にあてているのがなんとなくわかった。

R「あれ どうしたの?」
俺「いや、ちょっとまずいことになっちゃって」

R「え 何?」
俺「いや、昨日の頭痛のことでさ 後で詳しく話すから
  電話繋がるようにしておいてくれる」

R「なんなの?」
俺「今、ちょっと話せないんだ じゃー 後でね」

396  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 13:36 ID:STo3Uxvn
俺は彼女からの返事を待たずに電話を切って、ふーっとため息をついた。
そのとき駅の方から歩いてきて喫茶店に向かう男がいた。
後ろ姿しか確認できなかったが、短髪でガッシリした体格の男だ。

男は喫茶店の中に消え、じっと喫茶店の窓を凝視していると男は彼女の前に座った。
あいつがK次か・・・あいつもまさか彼女に別の男がいるなんて知らないんだろ。

それとも電話では彼女を疑っているようなことを言ってたから
薄々俺の存在に気が付いているのか。
しかし、俺と同じ境遇でありながら、なぜかヤツに同情はおきなかった。

それは昨日の彼女とヤツとの電話での会話で、
彼女は あまりヤツには好意を持ってないように思えたからだ。

なにか無理に付き合っている感じだ、ヤツに何か脅かされているのか、
それとも・・・

俺はとめどもなく沸き上がる想像にふけっていた。

397  えっちな21禁さん  03/07/04 13:37 ID:oM8rM5hL