浮気をしたものの、相手の小ささと早さにがっかりした彼女は「本気になんてなれないよ。私はMitのことが一番好き。あの男とはもう会わないわ。だから許して…」と泣き出した。
637 : Mit ◆z9hqPmzgzY : 03/06/23
12:14 ID:cL01urfI3年ほど前の話だが
当時彼女は大学生、オレは社会人だった。
ある日彼女が寝ているスキに彼女の携帯メールを盗み見た。
そこにはどうやら同じ大学の学生らしい知らぬ男とメールのやりとりがあったが
内容は簡素なものだった。
しかし文章の最後に度々「後はメールで」「またメールで」などと書かれており
パソコンを持たない彼女に携帯のメール以外にメールする術は無いはずだが、
と疑問に思ったが、すぐに大学のLAN内のメールだと気がついた。
その日はそれで終わったが、オレは何かイヤな胸騒ぎを感じていた。
そうすると彼女のちょっとした言葉や行動に何か不審なところが
あるように思えて、オレは日々疑惑の稔を強めていた。
こんな悶々とした気持ちを解消するには、彼女の大学のLAN内に侵入して
彼女のメールボックスを覗き見るしかない。
そう決心したオレは、大学のLANの彼女のIDとPASSを調べることにした。
IDはすぐに解った。彼女の学生番号だ。
あっけないことにPASSは彼女の定期入れに書いてあった。
早速家に帰ったオレは自宅のパソコンから彼女の大学にアクセスした。
しかし彼女の大学のLANは外部から侵入できないようになっていた。
それ以上の知識が無いオレは、ハッキングなど高度なことができるわけもなく
そこで行き詰まってしまった。
何日かたった・・・
疑惑はオレの中でますますふくらみ、オレはいてもたってもいられなくなった。
ある日ついに我慢できなくなったオレは会社を抜け出し、彼女の大学に向かった。
今日は大学に彼女が来てないことは確認してある。
学生たちで賑わうキャンパスに足を踏み入れたとたんに、どうやって大学の
コンピュタールームまで行くか躊躇してしまったが、腹をくくって正面玄関から
堂々と入っていった。
いつ咎められるかヒヤヒヤしながらコンピュタールームを探し出し、中に入ると
学生たちはスーツを着たオレを見て「なんだこいつ・・・」というような視線を向けた。
しかし、オレは構わずに空いている端末に座り彼女のIDとPASSを打ち込んだ。
さっそく彼女のメールボックスを覗いたオレは愕然とした。
そこには膨大な量のメールのやりとりがあったからだ。
もちろん目当ての男からのメールもかなりの量があった。
しかしここですべてをチェックしているヒマは無い。
オレはこういうこともあろうかと持参したフロッピーを差し込み
すべてのメールのlogをその中に納めた。
そして彼女の大学を後にし会社に戻った。
夕方になり仕事もそこそこに帰宅したオレは
早速家のパソコンにフロッピーを差し込み
彼女のメールのlogをじっくり最初から読み込んだ
そこには彼女が大学に入ってから現在までの友人たちとの
メールのやりとりがすべて残っていた。
しかし、あの男とメールのやりとりを始めた時点から
読んでいるオレの顔は引きつり、苦悩にみちた表情に変化していった。
心臓は早鐘を打ったようにバクバクし、額から油汗が大量に噴き出し
このまま呼吸が止まってしまうのではないかと思えるほど苦しくなった。
そこにはごくふつうのカップルの出会いから現在までの
メールのやりとりが綴られていた。
しかし普通で無いのは、読んでいるのがオレだということだった。
644 : えっちな21禁さん : 03/06/23 12:39
ID:rBKKmYZMスーツの人が大学の電算機室(うちの大学ではまだこう呼ばれてる)に来ても違和感ないでしょ?
就活中の3・4回生はみんなスーツだし。
25ぐらいまでリーマンしてて、そっから大学入る人もいるんだし。
つまり>>639の
>学生たちはスーツを着たオレを見て「なんだこいつ・・・」というような視線を向けた。
というのは、タダの自意識過剰ですな。
もしくは、大学に行った事ないヤシの精一杯の創作、もしくは工房のネタ。
自意識過剰な社会人の書き込みであって欲しいなあ
650 : Mit ◆z9hqPmzgzY : 03/06/23 12:58
ID:cL01urfI>>644すまんね。
オレは大学に行ったことが無いので
そういう視線に感じてしまったのかな?
ましてや状況が状況だしね。
これだけ詳細に思い出しながら書いても
ネタだと言われるのか・・・
彼からの告白、デート、キス・・・
知らない人が読めば微笑ましい内容も、オレにとっては地獄の苦しみだった。
そしてついにメールの中にラブホという単語が出てきた瞬間
オレの中で何かが壊れた。
彼女の声、表情、しぐさ、それらが頭の中に浮かんでは消え
いつしか涙がボトボトこぼれていた。
オレはパソコンの電源を切り、急いで車に飛び乗り彼女の家に向かった。
車を運転しながらオレは自問自答していた。
「彼女に会ってどうするんだ?」
「もう終わりだろ、このまま別れろよ?」
「どうやって彼女を問いつめるんだ?」
そんな言葉が頭の中を駆けめぐったが、答えはでないままだった。
そして彼女の家の前についた。
このまま引き返そうかとも思ったが、携帯で彼女に電話して
「今、家の前にいるんだけど、出てきてくれない?」
そう言って電話を切ると、やがて彼女が出てきて助手席に乗り込んだ。
「どうしたの?」
オレの険しい表情を見て、彼女は怪訝そうに尋ねたがオレは無言で
車を走らせた。