【1/2】婚約者の浮気が発覚。即日破局を迎え、俺はすぐに同棲中の家を出た。夜中3時段ボール2個の荷物を実家に送り、新幹線で地元に帰った。昇る朝日が眩しかった。
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 02:42:48.81
ID:EeZXt1zf0
婚約不履行が成立する条件は以下の通り。
①婚約が成立していること。
②婚約の解消に正当な事由が無いこと。
この2点が婚約不履行の成立条件。
そして婚約不履行が成立すると、損害賠償請求権が発生する。
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 02:45:44.03
ID:EeZXt1zf0
運良くこの2点を証明する証拠があった。
①Mが第三者に送ったメール。
このメールには俺のことを「婚約者」と表現している文言があり、Mと自分が婚約関係にあったことを立証する。
②Mから自分に送られた手紙。
別れたあと実家に送られてきた手紙で、内容は自分の浮気を謝罪したもの。
婚約の解消に正当な事由が無いことを立証する。
仮にこの手紙の真贋を争った場合のため、Mが署名捺印している書類も切り札に取っておいた。
筆跡鑑定するためだ。
勝てる算段が着いたので、訴状の作成にかかった。
訴訟で請求する価格は120万円。
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 02:49:10.49
ID:EeZXt1zf0
20010年10月
9月の下旬に裁判所へ訴状を提出し無事受理されて、後は第一回口頭弁論の出頭を知らせる特別送達が送られるのを待つだけだった。
10月に入って、自宅へ裁判所からの特別送達が送られてきた。
特別送達は直接本人が受け取らなくてはならず、また訴訟を提起するには原告、被告が共に送達を受け取らなければ訴訟は開始しない。
案の定後日裁判所から「被告に送達をできなかった」と連絡があった。
居留守をつかったのか、もうすでにその家にはいないのかは定かでは無いが、とにかく訴状が送達しない以上裁判は開かれない。
これは骨がおれることになるかも、と思いながら次の手を打った。
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 02:51:35.13 ID:EeZXt1zf0
Mと自分が住んでいた自宅を管轄する市役所に、訴訟のための住所調査として住民票を請求した。
訴状や事件番号・管轄裁判所の情報と共に請求すれば(その他の第三者請求の正当な事由をクリアしていれば)、第三者でも住民票を取得することができる。
ちなみに、虚偽の申請によって第三者が他人の住民票を取得すれば、有印私文書偽造罪及び同行使罪となる。
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 02:53:01.80
ID:EeZXt1zf0
市役所から郵送で送られてきたのは、住民票の除票だった。
住民票は、住所が異動しても数年間は除票が保管されて、その除票には異動先の住所が記載されている。
このように住民票を辿っていけば現在の住所を割り出すことができる。
さらに異動先の住民票を取得し住民票の住所を確定させ、再度その住所に送達するよう裁判所へ上申書を提出した.
122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 02:54:36.86
ID:EeZXt1zf0
2010年11月
住民票上の住所を確定させ、再度送達をしたが結果は不達だった。
こういうことはよくあることで、確信的に受け取らない被告も多い。
しかしそれで逃げられるようでは訴訟なんて誰でも逃げれてしまうし、またそれほど甘くも無い。
順序として次の手は、職場へ特別送達を送る方法だ。
後にこの職場とも対立して争うことになるのだが、それは先の話。
とにかくMの職場へ送達するように再度上申書を提出。
結果不達。
132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 02:57:16.33
ID:EeZXt1zf0
2010年12月
Mの職場へ「裁判所書記官による送達」。
郵便局による送達では無く、裁判所書記官が直接送達を持っていく方法。
職場へも不達がどういう理由によるものなのかを直接調査しつつ送達する方法。
この送達はべらぼうに高く、しかも確実に従業員がいるのが夜(水商売)でさらに割増の印紙代が必要となる。郵券も合わせればこの一回の送達で6000千円ほどかかる。
その結果、どうやら従業員が「その人物はすでに辞めた」と説明したとのこと。
嘘だ。当日にはそのクラブの出勤ホステスとしてMの源氏名が行為Pに載っていたのを確認したからだ。
しかしその送達があった翌日、その行為PからはMのプロフィール写真と名前は消されていた。
会社が匿い隠蔽したのだろう。
138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 02:58:27.99
ID:4xoYiUucO
600万円だって!
書記官スゲー
142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 02:59:22.81
ID:EeZXt1zf0
>>138
あーまた誤字だwww
6000円の間違いです。
140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 02:58:46.84
ID:Z7W1LyvB0
水商売の店相手に喧嘩売るのはヤバイだろwwww
144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 02:59:33.67
ID:Pom3x/lF0
水商売の女とよく婚約したな・・・
148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 02:59:57.62 ID:EeZXt1zf0
2011年1月
全ての手段を尽くして送達したが、Mに送達はできなかった。
最終手段として、「公示送達」と「付郵便送達」という方法がある。
前者は行方が知れない被告への最終手段。
後者は行方は分かるが被告が送達を確信的に受け取らない場合の最終手段。
どちらかは調査しないと分からないので、興信所に依頼して住民票の最終住所地の調査を依頼した。
結果、どうやら住所地に住んでいるということが判明したので、付郵便送達で送達することに。
170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 03:03:58.79
ID:EeZXt1zf0
書留郵便に付する送達(付郵便送達)とは、居留守を使う被告にポストへ投函したことで送達が完了したことにする送達方法だ。
このように非常に強力な手段なので、被告が住所地に住んでいると判断できる報告書(今回は興信所に作成して貰った)と他の送達方法を全て行ったが不達だったという「結果」が必要になる。
両方とも条件はクリアしているので、裁判所へ書留郵便に付する送達の上申書を提出。
受理されてようやく裁判開始の目処がついた。
興信所に調査を依頼するのは安くない金額だったが、この時にはどれだけの金と時間を掛けようともトコトン追い詰める気持ちになっていた。
175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 03:04:40.14
ID:EeZXt1zf0
2011年2月
裁判所から連絡があり、第一回口頭弁論の期日について調整。
3月に決定して送達を行った。
数日後自宅へ5回目の特別送達が送られてきた。
毎回自分のところにも送達されるので、郵券代も馬鹿にならない。
182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 03:06:00.66
ID:EeZXt1zf0


