電話口でヒステリックに泣きわめき始めた彼女に、言いたいことを全部ぶつけた。2万ぽっちで体売るような女、相手にするだけ無駄、かっこ悪い、と思いつつも、止められなかった。
◇修羅場◇part123
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/ex/1348802839/
751: 恋人は名無しさん 2012/12/06(木)
20:35:50.81 ID:+qNYeSNa0
3年ほど前の修羅場。
年齢とスペックは当時のもの。
俺、20歳、歯科大生。
彼女(A子)、19歳、短大生。
合コンで知り合い、A子からの告白を受けて付き合い始めた俺たち。
A子は今時の女の子って感じだったけど、決して派手な感じではなく、かわいい雰囲気の子。
付き合い始めて半年が経ったころ、町でのデート中にA子の母親にバッタリ遭遇した。
直接顔を合わせたのは初めてだが、A子は母親に俺のことを話したり、写真を見せたりはしていたらしい。
挨拶をして、立ち話をしていると、A子母が「せっかくだしお茶でも」と言うので、近くのカフェでコーヒーとケーキをご馳走になった。
A子母はごく普通のやさしいお母さん、という感じだった。
30分ほどで解散。
752: 751 2012/12/06(木)
20:36:31.65 ID:+qNYeSNa0
その後、何かお礼の品を買ってA子にことづけようと、デパ地下に向かおうとしたのだが、A子は「お茶くらいでお礼なんてしたら、かえって気を使うよ」と言う。
せめてと思い、A子の携帯からお礼のメールを送らせてもらうことにした。
A子に携帯を借りて、せっせと文章を作っていたのだが、予測変換にあやしい単語が表示されることにふと気付いた。
「援助」
「ホテル代」
「サポ」
「ラあり」
「○○メール」(ネット広告でよく目にするサイトの名前)
まさか、と思った。
その場では何も言わず、メールを送り終えてA子に携帯を返した。
が、不安と疑心が残り、自宅に帰ってから自分の携帯でそのサイトにアクセスした。
753: 751 2012/12/06(木) 20:37:40.69
ID:+qNYeSNa0
当然サイトは会員制で、登録するとなると認証に時間がかかるらしい。
(年齢確認のために免許証の写真を送らなければいけなかった)
会員は携帯番号+暗証番号でログインできるシステムらしい。
ダメ元でA子の携帯番号と誕生日を入力してみたら、あっさりログインできた。
(特定の端末からしかアクセスできない設定も可能、とあったのだが、A子はそれをしていなかったらしい)
ショックのあまり動悸が激しくなり、吐き気がした。
居住地などは多少フェイクが入っていたが、誕生日から血液型、身長、それはまさしくA子のプロフィールだった。
自己紹介欄には
「男女問わずいろんな人と仲良くなりたくて登録しました★」
などど書かれていたが、書き込みの履歴はやる相手を募集するものばかりだった。
毎回条件は決まっていて、
「ラあり、ホテル代別2万、写メあり、現地集合現地解散できる方限定★」
今思えば2万ぽっちで体売ってたのかよ、という感じだ。
754: 恋人は名無しさん 2012/12/06(木) 20:40:16.30
ID:YLnehsdE0
支援
755: 751 2012/12/06(木) 20:42:03.27
ID:+qNYeSNa0
メールのやり取りを見ても、過去に15人ほどの男とすでにホテルに行っていることがわかった。
基本的にパターンは一緒で、
地元のホテル街付近にある大型書店の駐車場で待ち合わせ(A子は毎回原付で行っていた)
↓
ホテルに移動
という感じ。
「知らない方の車に乗るのはちょっと抵抗が…っ(>_<)」
「じゃあ、お待ちしてまーす★」
など、待ち合わせの過程のやり取りが生々しくて、悲しいやら悔しいやら情けないやら。
それから数日、A子と会う予定もなかった俺は、表面上はいつも通りにメールのやりとりなどしつつ、
定期的にそのサイトをチェックしながら、気持ちを整理して別れの覚悟を固めていた。
最終ログイン時間が表示されるシステムだったので、そこからバレるかと心配していたのだが、
A子も相当な頻度でアクセスしていたようだったし、まさか俺が見ているとは思いもしなかったのだろう、
バレることはなく一週間ほどが過ぎた。
次の週末、A子からデートの誘いがあったが、俺は敢えて断り、いつも通りサイトを通じて彼女の行動をチェックしていた。
予想通り、夕方あたりに
「今晩会える方募集★」
というA子の書き込みが上がった。
直後から、ポツポツと男性会員からのメールが届き始める。
チェックしたメールには「既読」のマークがついてしまうため、A子が先にメッセージを読んで「既読」になったのを確認してから、
やり取りの内容をチェックする。
756: 751 2012/12/06(木) 20:42:49.27
ID:+qNYeSNa0
男性会員のうちの一人とのやり取りが始まり、いつもの流れで着々と待ち合わせの段取りが決まっていった。
A子が指定した待ち合わせ場所は、お決まりの大型書店だった。
待ち合わせ時間の少し前、車に乗ってその書店へ向かう。
駐車場の入り口からやや離れた、駐輪場置き場が見える場所に車を停めてスタンバイ。
そこから、A子に電話をかけた。
「はいはーい♪」
―俺だけど、今日予定してた飲み会がなくなってさ。
今からでもよかったらちょっとだけ会わない?
「あー、ごめんね。
もう先輩とごはんの約束しちゃったよー」
―マジかぁ…、先輩って誰?
「えっとね、前話した人!
○○さんと、■■さんとー、その彼氏も来るんだって!
■■さんがねぇ、誕生日なの」