彼女が初めて結ばれる相手は自分だと思い込んでいた。高校時代ヤリまくって性病にかかってたなんて知っても信じられなかった。若さゆえ、いらん処女信仰に囚われていただけだった。
◇修羅場◇part88http://toro.2ch.net/test/read.cgi/ex/1256133247/787:恋人は名無しさん:2009/11/02(月)14:29:43ID:wiPl6yvp0某スレで「この童貞!」と言われて思い出した修羅場。部長男性。サークルの部長。当時3回生。先輩男性。当時3回生。私男性。当時1回生。T子女性。当時1回生。大学に入って数ヶ月。友達以上恋人未満だった女性と久しぶりに飲みに行くことに(未成年であったことは許しておくれ)。ここらでバシッと告白をして正式に付き合いを…と思っていたからだろうか、彼女はずいぶん色っぽく見えた。飲みながら話は徐々に恋愛話に。彼女の口からは「もう私、処女じゃないよ」という台詞。付き合っていたわけではないけれど、かなりショックを受ける自分。「私君はまだ(童貞)なの?」と畳み掛けられ、事実なだけにいろいろと再起不能。788:787:2009/11/02(月)14:33:14ID:wiPl6yvp0その場は何とか取り繕うことができたものの、部屋に帰るとさらにショックはひとしお。真っ暗にして、部屋の隅でひざを抱えてぽつねんとしていた。何か新しいことでも始めよう、と某音楽系サークルに入ることに。少しだけ心得のあった私は、同じ1回生で初心者の人たちに教えまわる役目についた。そんななか、いい雰囲気になってきた女性がT子。飲み会の席でもよく一緒になり、恋愛談義や音楽談義に話を咲かせるなどして数ヶ月。告白されて、正式にお付き合いをすることになった。そこからさらに数ヶ月。紆余曲折を経て、処女童貞同士なりに初体験を無事済ませた。場所は自分の部屋。ぼろアパートの一角であるため、声や物音は駄々漏れだったと思われる。若さも手伝って、サルのようにヤリまくる毎日が始まった。
791:787:2009/11/02(月)14:36:01ID:wiPl6yvp0とはいえ、貧乏学生の栄養・経済状態は精力絶倫で毎日ムッハーというわけにも行かない。講義やレポート、サークル活動にバイトと忙しさも増してきて、2日に一回が3日になり、週一回になるのにさほど時間はかからなかった。2回生になり、学部生でありながら研究室にも顔をだすようになる。公私共に充実した生活が続く。まさにリア充。T子との付き合いも順調かと思われたとある日、先輩が私の部屋を尋ねてきた(先輩の部屋はすぐ隣)。そういえばこのころは、サークル活動のほうはおろそかにしていた気がする。先輩「おまえ、T子とまだ付き合ってるんやな?」私「あ、当たり前じゃないですか、何言ってんです」先輩「部長が狙ってるかもしれへん。気をつけたほうがええぞ…」私「ありがとうございます!」先輩「それと、声とか、小さめにたのむわ」私「(赤面)」792:787:2009/11/02(月)14:37:59ID:wiPl6yvp0早速T子に話を聞くと、お決まりの「寂しかった」「私君は忙しそうだし」「でも何もしていない、仲がよいだけ」という釈明。あっさり懐柔される自分。これからはT子との時間をより大事にするということで決着がついた。それから数日は無事に時が過ぎていった。研究室の飲み会とサークルの飲み会の日程がかぶったため、「研究室のほうに出るから」とサークルの飲み会を断ったが、当日になって研究室の飲み会は一週間後であることに気づいたので、急遽サークルの飲み会に参加することにして、指定されていた居酒屋へ行く。794:787:2009/11/02(月)14:42:00ID:wiPl6yvp0居酒屋は地下にある。狭い暗い階段を下がると踊り場があり、方向転換して下ると居酒屋の入り口が見えていると言う構造。その踊り場は無駄にスペースがあるため、飲み会をひそかに抜け出ようとする人達がいちゃいちゃしたり待ち合わせしたりする場所として有名だった。階段を下がると先輩らしきひとが女性とキスをしている真っ最中。おおっと、と見ない振りをして居酒屋へ突入。久々の飲み会参加でみんなから歓迎され、T子の所在を確認することなくあっという間に杯を重ねてしまった。そのうち、部長と会話できそうな機会がきた。酔っ払った勢いでT子とのことを問いただす。私「ぶりょう、T子ねらってるっれほんろれすか」部長「俺別に彼女いるってwwwそれにT子はお前の彼女だろうがwww」私「だぁって、そんあうわさききましら。俺T子大事なんれすよ!」部長「…私君、ちょっと良いか?」居酒屋の隅のテーブルへ移動。797:787:2009/11/02(月)14:50:02ID:wiPl6yvp0やばい、無駄に長くなっちまった上に連続投稿警告orz。読みにくくてごめんね。部長「えーとな、念のため聞くが、私君は…その、処女とヤったことはある?」私「はい?(←若干正気に戻った)」部長「何人、処女と寝たことがある?」私「え、いや、一人です」部長「うん、そうか。その、T子とべったり(笑)って話、誰から聞いた?」部長によると、部長の彼女がその噂を聞きつけて酷く立腹したらしい。誤解であることを証明するためにサークルの連中を呼んで説明してもらい、やっと仲直りしたばかりとのこと。サークルの連中の説明は「T子?すごいべったりなのは先輩じゃねーかwww」というもの。私「ええっと…そういえばT子は?」部長「先輩もいねぇな…ああ、二人で抜け出したんじゃないか?」
800:787:2009/11/02(月)14:56:26ID:wiPl6yvp0踊り場にいたのはT子と先輩だったのか、と合点した私は後先考えずに飛び出した。部長も後ろから着いてきてくれた。やきもきしながら電車に乗り、自転車を猛烈ダッシュ駆使してアパート部屋の前につくまでに、3回くらい吐いただろうか。酒のせいだけではない嘔吐感だったような気がする。