嫁は、俺とは違う肉食系の迫られ方にポーッとなってしまい断り切れなかった、と言った。何度も食われているうちに本当に好きになってしまったと。俺の脆いガラスのハートは粉々です。

本当にやった復讐24
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1410323391/
355 本当にあった怖い名無し@\(^o^):2015/01/21() 20:55:17.48 ID:FFWDoiwg0.net
見なかったことにしても事実は変わらなかった
K
子とは小学校からの同級生で家族ぐるみのつきあいがあった 中学生の頃にはいつの間にか交際 勘違いしてたわけではなくて告白のシーンがないまま一線を超えたコース 大学二年の時にK子が妊娠して俺は勿論大喜びさ
両家親は休学などもさせなければならないため 避妊失敗について俺とK子をこっぴどく叱りもしたが 次第に孫はよ生まれんかなムードで円満結婚へ向け準備
そんな中K子は上の空や乾いた笑いが増えていった 付き合い長い分妙だなと気づいてはいた そのタイミングのそれが暗示する内容に恐れをなして口に出せなかった
妊娠判明から二ヶ月程して学生寮にいられなくなるので二人して新居へ移った その頃からやたらサークルの先輩であまり話さない院生のT司さんが新居に遊びに来たいというようになり何度か招待した
出産予定日まであと一月という頃 サークル会長のM実さんに話があると呼び出された 待ち合わせのカラオケボックスの大部屋には サークルの大半のメンバーや俺と仲良い連中が揃っていた
「痛々しくてみてらんないから言うけど あんたこのまま結婚してたって幸せなんか絶対なれないよ」 からはじまってT司とK子が関係してる事を主張する 「そんなわけあるか余計なお世話なんだよ!」 今思えば怒鳴るってことは聞きたくないってことだった
生まれた子供はK子似の男の子 K子は出産後から人が変わったかのように俺との接触を露骨に避けた 出産したら男から子供へ大事な対象が移るというやつだと言い聞かせていた やたらと一旦家に帰ってサークルに子供を連れてきてT司に触れさせるところも見ていた 気づきたくないなんて逃げを打っていたのは大間違いだった M実を始めとした一同は手遅れになる前にと何度も時間を作っては諭そうとしてくれていた

356 本当にあった怖い名無し@\(^o^):2015/01/21() 20:55:56.17 ID:FFWDoiwg0.net
ある日家に帰るとK子がものすごい大慌てで着替え中と声を張り上げた そして何かもめるような声とともに嫁の部屋の扉が開かれてT司が半ネ果で姿をあらわした 俺の怒鳴り声と子供の鳴き声だけおぼえてる 真相のほうが待ちきれずに向うからやってきた
自分の事なのに何も出来なかった ほとんど両家両親やM実他の他人任せで進んだ
要約すると俺はT司に恨まれていた その理由はサークルに入った時俺がT司じゃなくてM実さんを慕ったから サークル内では派閥があって多数派のM実派閥と少数派のT司派閥だった
で、めでたくふざけた野郎リストに入った俺のことをT司はすぐに別の理由で憎んだ その理由はT司の恋愛経験じゃつきあったこともないグレード(本人談)の女とできてたから そんなわけで復讐の方法も決めたらしい
K
子の言い分はこう 俺との交際ではなかった熱情的な迫られ方にポーッとなってしまい 断りきれずに関係を許してしまった後 ずるずる回数を重ねていくうちにいつしか好きになっていたとのこと

この二人のやりように激怒したのは意外にも
K子の両親 俺にこれ以上の迷惑かけまいと俺の両親とタッグを組み T司とその両親相手に激しいバトルをすることに その最中の俺はといえば脆かった 世間知らずでごめんと言いながら復縁を求めるK子やら だから早い内にって言ったのにと言ってくる友人衆の苦言に耐え切れず 自害未遂起こして精神病院へ
出子取り消しは夫じゃなきゃ裁判が出来ない上に時間制限付き つまり俺は人生投げ出すタイミングが悪かったおかげで T司のガキを育てなきゃいけない法的な義務まで背負い込んだ
357 本当にあった怖い名無し@\(^o^):2015/01/21() 21:02:31.91 ID:FFWDoiwg0.net
一時は一人でいても まるで何人もの人間と喋ってるかのような状態になってたらしい 入院期間通算三年で退院した時は世界は激変していた
楽しかった大学はいつ戻るとも分からないからと退学 戻った家も当然田舎で弟や妹からは精神を病んだ厄介者扱い そんなだから求めた我が子のように俺の事も思ってくれたK子両親とはまったく連絡が取れず 実の両親からも腫れ物扱いのまんま約一年
変な事をされても困ると通信環境すら持たずにただ静養という名目で軟禁状態だった それがおかしいと気づいた時 さすがに二度も逃げ出して失敗した経験が事態に向きあわせた 真夜中に親の鞄の前で手を合わせてから財布から資金を抜き取って一路母校へ サークル棟の懐かしの部室で顔ぶれの変わった後輩しかいないとこで同期のOBの連絡先を調べて片っ端から電話 皆そりゃ薄情なもの だって忠告に耳を貸さなかったのは俺だったしな けどM実さんはちゃんと仕事も切り上げて待ち合わせに応じてくれた
M
実さんの口からは後追い自害を試みて成功したK子の話をきいた それを知って実家に帰ってから何が起きたのかを両親に問いただした K子のせいで折角助かった俺までもう一度なんてなったらもう生きていられないといって この子供は責任もって引取りますといって去っていったK子両親の話 妹も弟も本当は俺の事を厄介者扱いしたかったわけではなく まともに相手してたら口を滑らせそうだから厄介者扱いを演じてたと聞いて 虫もころせなさそうなって言われる事ばっかだった俺の中に邪悪さってやつが宿った