【1/2】嫁と間の関係はもう10年になるという。何も知らず、知ろうともしなかった私はさぞかし滑稽だったろう。更に愚鈍な私は、協議場所の選択も手順もミスってしまい…
Aの奥様は元嫁に300万、Aに1000万。こんな金額当然裁判になれば認められるはずがありません。Aは無理ですと泣いて土下座しておりました。そこで我々は、親権は放棄することに同意すること、両者が可能な限り早く再婚することに同意すれば600万で納得し裁判は起こさないと妥協案を与えました。しかし2人とも離婚はしたくない、過ちだった許してくれと泣いてすがるのです。私にはまったく理解不能です。なぜ好きな者同士なのにお互いがそんな考えなのか。心は貴方にあります、体だけだったというのです。Aも同じです。流石にA奥様のご両親がお怒りになり、世迷言はやめたのですが、それでも離婚だけは離婚だけはと泣くのです。何も信じられないとはこういうことを言うのでしょうか、愛があるのならば・・・と諦めていたのに彼らは愛が無いという、私は元嫁が信じられなくなりました。何年続いてるんだ?と聞くと二人とも石を呑んだような表情で言葉を濁します。そこで私はふと長男の事を考えました。あの子が生まれてから長女はやっかいもの扱い、そもそもあの時レスだったのになぜあんなに求められたのだろうか・・・まさかAの子供ではないだろうか?と
752 :741 :2011/05/20(金) 15:34:13.79 0まさかと思い、長男のDNA鑑定をするがいいな?と問うと元嫁は発狂したような状態になり、「あの子は貴方の子です!いいがかりはやめて!」と叫びだしました失敗しました、まさかこんな大きな声を出すとは思わず我が家に連行しましたが、聞こえているかもしれないと。
案の定娘は聞こえていたようでした、聞きつけるや部屋に入り「この汚物が!」と散々に罵倒しました。その声で長男までも降りてきてしまいました、私は最低の父親です。1人からは罵倒され、1人はわけがわからない目で自分を見つめ、元嫁は気をおかしくしてしまいました。Aは逃げ切れないと悟ったのか、お子さんだけはどうか、どうかと泣きながら退出を懇願しました。もうどう足掻いても誰も幸せになれない、私は元嫁の実家に連絡しとにかくすぐに来てくれ、離婚の危機だと訴えました。義父母は20分ほどで到着、とりあえず長男と嫁のことを頼み実家に預かってもらうことになりました。真相を伝えた時のお父様のお顔が今でも忘れられません・・・今でももっとやり方があったのに、私の短慮で・・・と悔やまない日はありません。Aの話ではもう関係は10年になるとのことでした。何も知らず、知ろうともしなかった私はさぞかし滑稽であったでしょう。最初は悩みを聞きあうだけでした、悪いとは思いつつ関係が続いてしまいました、申し訳ありませんとただただ泣いておりました。753 :名無しさんといつまでも一緒[] :2011/05/20(金) 15:44:40.63 O子どものいる場所を交渉場所に選んだのは、いくない。でも、乙です。 >>753さん 仰るとおりです、思慮の足りない愚かな行為でした
754 :741 :2011/05/20(金) 15:50:42.27 0こんなことになるとは、としか思えませんでした。しかしこの疑惑は抱えて生きていくにはあまりにも重過ぎるものでした。その日はもうどうにもならなくなり解散、後日弁護士を入れて話をしようということになりました。Aの奥様とご両親の私への同情の眼差しに私のちっぽけな矜持はズタズタでした。私は次の日、会社に妻の急病でどうしても4日間ほど休みがほしいと願い出、会社側も快く承諾してくださいましたので昼まで何をするわけでもなく居間におりました。いつの間にか台所に娘が居ました。娘は精一杯私に笑いかけてくれ、一緒にご飯を食べようと言ってくれました。40年間生きてきて、あれほど泣いたのとあれほど自分という存在を疎ましく思ったことはありませんでした。17歳の娘の胸の中で40のおっさんが号泣するとは。しかし抑えきれませんでした。
泣き止むと私は、娘に土下座をし謝りました。こんな人の気持ちもわからない至らない男の娘ですまない、あんな至らない女のせいでお前の人生に癒しきれない傷を与えてすまないと。
でも娘は言うのです、「家族を守る為にいつも一生懸命なお父さんが悪いなら私の気持ちはどこにも行き場がなくなっちゃうよ」と。娘を何度傷つければわかるのでしょうか、私は。ボロボロと2人で泣きながらこんな事なら死にたい、どうしてこんな事になっちゃったんだと、きっと私が全て悪いんだろうと馬鹿みたいに繰り返していました。
758 :741 :2011/05/20(金) 16:08:07.76 0娘は私に「DNA鑑定をしよう、もう全部終わらないと私たちはどこにも行けない」と訴えてきました。腑抜けてばかりの親でしたが、私はここでも最愛の娘に背中を押してもらえました。まず弁護士先生に相談しました。DNA鑑定というのは私的なものと公式なものがあるそうで、まずツテを頼って公式なDNA鑑定をすることにしました。部下のDNAを提出してもらい、元嫁は壊れたままですが義両親に断って元嫁のものも提出、会社への真相の報告と虚偽の内容の有給申請の謝罪、降格ないし解雇も覚悟した進退伺いの提出、やることは少なくありませんでした。ですが一つだけ、進退伺いは社長が目の前で破り捨ててくださいました。腹心に裏切られたお前をどうして切れるか、お前は入社した時から俺の弟、俺の息子だからそんな悲しいことはしないでくれと。会社で初めて泣きました、人っていうのはなんて暖かいんでしょうか。人事に長く居て本当によかった。会社もまた人だと、改めて自分の仕事に誇りをもてました。Aは会社に来れませんでした。私は社会人としての責任を果たしてほしかった・・・彼は私の元嫁も捨て、自らの妻を裏切り、仕事の信頼も裏切りどこに行こうというのでしょうか・・・