2020.11.22 帰宅したら、見知らぬ男と土下座をして出て行った母がいた。すっかりやつれているのに母は笑っていた。おもむろにカバンから包丁を取り出して、そして俺に向けてきた。 未分類 この記事をツイート この記事をいいね! この記事をはてブ というようなことを言われた 556: 名無しさん@おーぷん 2015/07/24(金)10:46:25 ID:Ek4 父と相談して俺は被害届は出さなかった 警察も家族喧嘩と処理すると言ってくれて 母親は牢屋に入ることにはならなかった その数日後に浮気した男があの上司と改めて謝罪に来た 上司は男を首にしますか? と聞いてきたが俺と父はもうどうでもいい、と答えた 浮気男と上司は、寛大なお心に感謝します、と言い 男は泣いて土下座していた 上司は、いくら寛大に許していただけても 会社としてはそうはいかない 部署を移動してしぬ気で働いてお詫びしなさい と金の入ってるであろう包を父に渡した おそらく数百万は入ってたと思う 父は断ったが、その上司がなんとしてでも受け取ってくれ、 と父は押し切られた 浮気男が働いて会社に返すということだったので 父も受け取った 557: 名無しさん@おーぷん 2015/07/24(金)10:51:20 ID:Ek4 それから数ヵ月、俺は大学に合格した 父とささやかな食事会をした、個室の料理屋だった 食事が進み半分位出た時だっただろうか、 やおら父がスマンと俺に謝った そして戸が開くと母が入ってきた 母はやせ細っていて泣いていた そんな母を見たら俺は食べたものを吐いてしまった 母は泣いてごめんなさいごめんなさいと喚きながら逃げてしまった 食事会はそこで終了し、 家に帰ると父は再度俺に謝り倒した 騙すようなことをしてすまない、 どうしてもアレがお前に一言謝りたいと 言ってきたから良かれと思ってやったがお前を苦しめた、と 558: 名無しさん@おーぷん 2015/07/24(金)10:54:47 ID:Ek4 それから数年後、母方の祖母から母がしんだと連絡があった 俺は悲しくなかった、でもこれでやっと終わったと思った そして父と飲みに行った、父はやはり泣いていた 祖母からは娘がひどいことをしたという詫び状と、 葬儀への出席はやめてくれていう旨の手紙が来た その後俺も結婚し、子供も出来た そして3年前に父がしんだ 最後まで痛いと一言も言わずに末期ガンだった 強い男だった 559: 名無しさん@おーぷん 2015/07/24(金)10:57:56 ID:Ek4 父の遺品を整理していて、 父のネクタイを入れている箱の中に 俺へ、と書かれた箱が入っていた そこにはあの時浮気男から受け取ったであろう金が入った通帳と 俺への手紙、そしてもう一通の通帳と母からの手紙が入っていた 父の手紙には、俺は母を許すことができなかった、 お前にとっても母がいたほうがよかっただろう 情けない父親ですまない、というようなことが書いてあり 通帳は母から振り込まれ続けていたものであり、 母がしぬ間際にお前に送ってきた手紙も入れておくとのことだった 560: 名無しさん@おーぷん 2015/07/24(金)11:00:30 ID:Ek4 母からの手紙は懺悔の手紙だった 父と俺、そして一人の若い男の人生を狂わせてしまってすまない、と だが、その手紙の最後に、 浮気男に申し訳ないと伝えてくれと書かれていて 俺は怒りを感じてその手紙を燃やした もうしんでしまったが最後まで浮気男を気にし、 それを俺に投げてくるその精神が信じられなかった 後日聞いた話だが母は狂っていたらしい 561: 名無しさん@おーぷん 2015/07/24(金)11:05:23 ID:Ek4 もうすぐ父の命日がやって来る 手に残るケガのあとをみてつい思い出したので長々と書いてしまった 親友たちはこのことを知っているが、 大学以降知り合った人にはこの話はしていない でも何故か吐き出したくなったので長々と書いてしまった 縁もゆかりもない皆さんに不快な思いをさせて申し訳ないと思う でも、浮気はやめておいたほうがいい 一時の気の迷いが家庭も本人も他人すらにも 一生消えないキズを作る 親がいなくても立派な人間はたくさんいる 物心つくまで両親が揃っていたが 俺は母親を許せない心がカタワな人間になってしまった せめて子供たちは真っ当に育てたいとおもってる それでは失礼 563: 名無しさん@おーぷん 2015/07/24(金)11:09:12 ID:9o3 >>561 母以外は立派な人ばかりだね 貴方が道を踏み外さなくて良かった どうか幸せになってください 564: 名無しさん@おーぷん 2015/07/24(金)11:36:24 ID:uVD そうだね、母親以外はこれ以上ないくらい 立派な人達ばかりだ 前のページ この記事をツイート この記事をいいね! この記事をはてブ