見知らぬ男の隣に座る妻。2人の前から立ち去る時、自分でも驚くほど冷静だった。浮気なんかどうでもいい、気にしていない、許しあえば必ず立ち直れるとしか思ってなかった。
つまり法律で個人の自由を縛ってはいない。これに対して、あなたは家庭裁判所に訴えを起こす権利がある。つまり離婚請求裁判ですよ。僕から離婚請求する?完全に詰んだと同じだ。同居しているというショックが収まらず、気が静まらない。言いようのない怒りだった。ここは冷静にならなければ、妻を失ってしまう。ふと、前回の話し合いで、妻は平常心を取り戻すための時間が必要と感じたことを思い出した。あの男にシナリオがあるなら対抗するしかない。僕はどうしたら良いのか考え込んだ。その間、弁護士は一言も言わずに待った。僕が分かりましたと言うのを。弁護士に向かって、僕は彼女の幸せのために別れることもあり得ると考えてきた。しかし、今なお僕の妻でありながら同居だけは許せない。僕の声は少し震えたと思う。弁護士は、法的にはあなたの配偶者ですが、誰と住もうが個人の自由なんですよと言い、冷静な言葉で、彼女の幸せを考えるというのなら示談協議に応じた方が良いという。あなたは彼女の不貞によって傷を負った。今、この場で慰謝料の提示も可能と。全てはあの男の描いたシナリオだ。妻を惑わせたあの男に激しい怒りを感じた。211:名無しさんといつまでも一緒:2014/12/23(火)13:34:43.78ID:eIdvUlSY9僕は、離婚協議よりも再度の話し合いを希望すると言い、しかし、あの男と同居したままでの話し合いは出来ないと伝えた。
矛盾するようだが、これが答えです。この前もお話した通り、お互いに許しあうことが最も重要であると信じている。もし、話し合うことが出来ないなら、僕は離婚協議に応ずることは絶対にない。僕の要求は理不尽ですか?僕の声には怒りがこもっていた。あなたの奥さんは、あなたとは話したくないと言っている。また、誰とでも同居出来る権利も持っています。あなたの要求は、奥さんの人権を侵害していますよ。僕には僕の人権があり、僕は自分の希望を主張する自由がある。離婚を強制されるいわれはないはず。僕は、今この場で離婚に応ずるには気持ちの整理がつかない。気持ちを整理するためにも話し合いが必要と。お互いに許し合うなんて有り得ないのか?別れるにしても笑顔で別れることは出来ないのか?弁護士は、まるで駄々っ子をなだめるように、許し合うとは具体的にどうすれば良いのか?今日、お分かりの通り元には戻れないのですよと言う。妻と納得がいくまで話し合いをすることだと思うと、僕は応えた。弁護士は、代理人を立てたのは、あなたと話をしたくないとの意思表示なのですと。あなたは私と話をするしかないのですという。
212:名無しさんといつまでも一緒:2014/12/23(火)14:10:13.15ID:eIdvUlSY9僕の気持ちが無視されたようですね、と言わざるを得なかった。僕は妻と話が出来ず、更に同居状態が続けばいかなる協議もあり得ないと応えた。弁護士は、そうなると彼女は宙ぶらりんの状態が続きます。あなたも同様ですよと。話し合い拒否はあなた方が望んだことで、僕の責任でしょうかと応えた。ご夫婦2人が不幸になるような状況の時は、大人の判断が必要と弁護士。まるで僕を子どもをなだめている口調だった。確かに子供のような要求かも知れなかったが。自分の妻が他の男と同居することは、感情的に認めることは出来ないと知っていて欲しい。彼女が法的に僕の妻だから言ってるのではない。5年も一緒に暮らしたパートナーだから言ってるのです。お互いに許し合って初めて次に進められるという僕の気持ちを理解して欲しい。今日の妻の態度は、気持ちが僕から離れたとしても、残念ながら5年間も一緒に生活した人とは思えなかった。弁護士さんも今日の妻の態度を知っていたに違いないし、あなた方は僕の気持ちを踏みにじったのです。弁護士さんは代理人として代弁者に過ぎないのか。事務的に仕事を進めようとしている。僕の身方ではないことは承知しているが、あなたが問題解決案を提示出来ないのに疑問を持つ。同居を止め、妻との会話が継続できない限り、残念ながらあなた方の意向には従えない。213:名無しさんといつまでも一緒:2014/12/23(火)15:14:07.55ID:eIdvUlSY9僕は予定通りに日本を立ちます。3年後には戻る予定ですが、それまでサスペンドしましょう。僕は代理人を立てることもない。僕と話をしたいのなら、会社に問い合わせれば僕の居所は分かります。あなた方の判断ミスが問題をこじれさせ、このような事態になったのですよと付け加えた。弁護士は、あなたは意地を張っている。彼女が可愛そうですよと。いや、意地ではない。当事者同士が話し合いをしないやり方は、僕の生き方に反しています。
僕は今日、妻の幸せのために別れるなど詭弁に過ぎないことに気がつきました。何故なら、既婚者に言い寄る男を信用出来ない。妻が不幸になる可能性があるなら対抗するしかない。妻が少し冷静になれば僕の気持ちは分かってくれると信じています。だからサスペンドしたい。僕の最後お願いだが、妻には自分の人生は自分で考えて欲しいと伝えてくださいと付け加えた。僕と直接話し合わない限り協議離婚には応じない。男と同居したままでは話し合いには応じない。僕が海外にいる限り離婚調停も出来ない。こんな状況に陥ったのだ。その後も度々、弁護士から電話が入った。再度、話し合いたいという。弁護士は、同居している状況は変わっていないというので、僕の条件は伝えた通りと繰り返して切った。その後、妻からも話し合いたいとメールが入ったが、海外でやり直せないか、いつまでも待っていると返信した。この問題は本当にサスペンドしたのだ。翌日、僕は出発した。
214:名無しさんといつまでも一緒:2014/12/23(火)21:24:20.06ID:eIdvUlSY9