【8/8】心に刺さった小さな棘。それを抜かない限り俺はいつまでも苦しみ続ける。抜くには妻の全てを知る以外ない。たった今より俺は情報収集のための機械に徹することにした。

【1/8】 【2/8】 【3/8】 【4/8】 【5/8】 【6/8】 【7/8】 【8/8】
312 621 jnlT2G0izQ 2008/10/03() 23:16:53
さらに驚き、必死のカメと俺とのやり取りは続く


「奥様は、奥様は なんて言っておられるんですか?奥さまは あの日も警察にレイプではないと証言したじゃないですか!」


「あなた方が撮影した映像で妻を脅していたからでしょうが!それにあそこまで酷く犯し抜かれた女が表ざたになることを覚悟できるわけがない」

「それぐらいのことは誰にだもわかることじゃありませんか?妻はショックと恐怖で何を聞いても もう何もいいません」

「そんな妻に代わって私があなた達を制裁します、どうかお覚悟をなさっていただきたい」


「・・・時間を、時間をいただけませんか?あなたのお気持ちをみなに伝えて検討させてください、少しでいいですから・・・」


「今更 何を検討されるというのですか?検討して どうしようっていうんです?」


「で、ですから、あなたの御納得のいく形で ですね謝罪と賠償をですね・・・」

そこで遮って


「そんなことをして頂く必要はない!私は準備が整い次第に開始いたします、相談されるのならば せいぜい急ぐことですね」

それだけ言うと俺は電話を切った、カメは あの日決定的な瞬間に妻を切り捨てた、

今更カメが連絡しても妻は出ないだろうし、もうカメのためには何の証言もしないだろう

315 名無しさん@お腹いっぱい。2008/10/03() 23:24:52
いやー。待ってたよ。

316
 621 jnlT2G0izQ 2008/10/03() 23:25:47
人間は受け入れがたい事実に直面すると、しばしば むりやりに事実を捻じ曲げて解釈し、自分の心の負担を少しでも軽くしようとする傾向があると思う

今回の俺は その極致、少々あっち側に行ってしまった男の役どころだ

カメが今日の様子を仲間に話せば きっと彼らは思うはずだ、きの字に地獄の道ずれにされてたまるかってw

もちろん俺は本気で刑事告訴やマスコミリークなんてするつもりはない

ただこれはチキンレースだ、先にブレーキを踏んだほうの負けだ

ならば きの字は手ごわい相手だろう、怖いもの無だからなw

さてさて上手く演じられたかどうか?

319 名無しさん@お腹いっぱい。2008/10/03() 23:28:14
演じてるようじゃダメだな、役になりきらなきゃ

320
 名無しさん@お腹いっぱい。2008/10/03() 23:28:46
カメが嫁を疑惑トラップに引っ掛けたかどうか聞いてほしかった

321
 621 jnlT2G0izQ 2008/10/03() 23:30:26
20081002 23:30

今日の夕方客の少ないシティーホテルのコーヒーラウンジで妻と会ってきた

最初 頑なに話すことは何もないと取りつく島もない様子だった妻も、

あれから数日たって少しは頭も冷めてきたのか、

俺が最後の話をしようというと しぶしぶながらも了承した

ホテルにやってきた時には覚悟も決まっていたのか、電話で話した時よりは ずいぶん冷静だった

離婚することについては簡単に話は まとまった

そして そこで俺は気まずい沈黙の中

ついに長い間の疑問の回答を求めて口を開いた

322 名無しさん@お腹いっぱい。2008/10/03() 23:30:57
もうあかん カウパー線液駄々漏れwwww

324
 名無しさん@お腹いっぱい。2008/10/03() 23:34:04
嫁の話がいよいよ!

326
 名無しさん@お腹いっぱい。2008/10/03() 23:35:02
ついに確信の部分

謎にメスが入れられる

327
 名無しさん@お腹いっぱい。2008/10/03() 23:35:27
まだか!

329 621 jnlT2G0izQ 2008/10/03() 23:36:37

「今回のことについて今更何も言うつもりはないんだ、ただ どうしても聞きたいことがある」

「カメからも君の母からも聞いた、君は俺が君を裏切って浮気していたことが許せないって言ってるが、それはいったい何のことなんだ?」

「俺は君と結婚して以降 今日まで君を裏切ったことは一度もないんだ、俺には いったい何のことかわからない」


【・・・まだそんなことを言うの?この期に及んでまで?】

妻は ややあきれ顔で嘲笑うかのような表情を見せながら言った


「わからないから聞いているんだ、いったい何のことだ?いつの話をしている?頼むから答えてくれ」


【・・・あなた私が気がついてなかったって思ってるの?馬鹿にしないで!】


「だから それはいつのことだ、何を指して言ってるんだ?答えてくれ!頼むから」

ふうっと一息ついてから妻はやっと話始めた


【今から1年ちょっと前、両親の離婚問題で1年以上も苦しんだ私が やっと立ち直りかけた頃のことよ】

【あなたは鬱状態だった私の相手にいい加減疲れたんでしょ、私は ずっとあなたに感謝していたし、心から信頼してたのに】

【私見たの、あなたが若い女性とホテルのレストランで楽しそうに食事してるところを】

【でも その時は たまたま部下かなんかの女性と食事してただけだって思った、思おうとしたの】