嫁の浮気の事を友人に相談した。彼の話す観念論に失望していると、「悪いがお前の奥さんはゴミだ。そのゴミがそんなに大事なモノなのか?」と追い打ちをかけてくる。気付いたら俺は…

 俺はただ静かにビールを飲んで、友人の言葉を待った。
「まず軽蔑することだ。寝取られたと思うのではなく、自分の使い飽きた女体をわざわざ引き取ってくれたと思うこと。
 そしてアクシデントと割り切ること。男として負けたのではなく、不倫するような女をゲットして喜べるほどの馬鹿のぶち当たられたと思うこと。
 最後に立ち直ること。裏切られても立ち直り、まっとうに生きてみせれば、それが最高の復讐になる」
……観念論じゃないか」
 俺は友人の言葉に失望して、その思いが目にでてたと思う。
「俺も先輩からそれを言われたときは、そう思って、実際にそう反論したよ。でもな、じゃあお前、相手の男を殺すか? 奥さん共々殺すか?
 殺して、天国で結婚させてやるのか? 悪いがお前の奥さんみたいなごみは、殺す値打ちもありはしないな。そのゴミがおまえはそんなに 大事なのか?」
 言われたとき、猛烈に怒りがこみ上げ、俺は胸ぐらをつかもうと腕を伸ばしかけて、次の言葉で壮絶に萎えた。
「だったらクラミジアにまみれた浮気女房に土下座して、汚いマンコでもなめてればいい」
 気がついたら視界がゆらゆらしていた。みっともなく涙を流しまくっていたらしいが、俺にはどうしようもなかった。
「お前は女を愛してたから泣いてるんじゃないんだ。根拠もなく無邪気に信じて裏切られたから、痛さで泣いてるだけ。
 俺もそうだったからわかる。とはいえ、今すぐ立ち直れるわけもないのもわかる。手伝ってやるから、まあ今日は飲めよ」

556: 483 2012/02/17() 01:29:39.29
俺が汚嫁に、こんな吐きそうな嘘を言えるようになったのは、この友人と、探偵社が集めてくれた浮気の証拠と、時間のおかげだと思う。

「言っておくけど、裁判が長引いて離婚が長引くと、『間』との結婚が遠のくよ? 女は離婚した後半年は再婚できないしね?
『間』と幸せになって欲しいから俺は身を退いてあげたんだけど?」

俺がそう言うと、奴は少し黙った。計算しているらしかった。俺はその間必死で頭を回転させ、次の言葉を考えた。
「だけど慰謝料はちゃんと払ってもらわないと……
……俺さ、『間』さんの事調べたんだけど、彼結構もてるようだね。『汚嫁』のほうが8歳ぐらい年上だろ?
離婚でもたもたしてる間に、『間』さんを好きだっていう若い子が現れたら……
「なにそれ? 私を脅してるの! 騙されないからね! ちゃんと慰謝料を払わないと離婚しないから!」
そう怒鳴ると、汚嫁は電話を切った。俺はそれ以上汚嫁と会話せずに済んで、ほっとした。

ただ要はこれで終ったわけではなく、汚嫁から、俺がDVして浮気して出て行ったと聞かされている義父母の家に、俺は爆弾を落としに行かなくてはならなかった。
汚嫁が騒がず離婚に応じていたら、爆弾を落とすこともなかったが、仕方がなかった。
俺が悪い訳じゃない。
車でうっとおしい道のりを2時間ほどかけて義実家に着いた。

怒りの表情で俺を出迎えた義父母は、応接間で20分ほど俺を好き放題なじった。
黙ったまま俺は待った。
息が切れて、言葉も途切れた頃を見計らって、俺は持参した資料を差し出した。
ついでに動画も再生できるメモリプレーヤーも取り出し、動画を再生した。
何度聞いても血が逆流しそうなセリフが動画付きで流れ出す。

「生理が遅れたときは焦った。生でやりまくってたから、しゃれになんねーしな」
「別に焦らなくて良いじゃない。出来たら生むよ? わたし」
「おいおい。血液型違うし、ばれるって」
「知ってる? 1年隠せば、養育費取れるんだよ? あいつ、金だけは稼ぐから養育費一杯取れるし。 だまし続けられるなら行くとこまで行けばいいじゃない?」
「ひでー。マジ、ワルだな」

効果を高めるために、ラホの駐車場で熱烈にキスする写真も出してあげた。

このときの、義父母の顔は見物だった。

558: 名無しさん@お腹いっぱい。 2012/02/17() 01:41:18.76
>>556
娘の訴えを疑いもなく聞いて、旦那の話は全く聞かずになじるようなバカ親って意外に多いよな

せめて事情くらい聞いてから話すれば、恥かかずに済むのにな

559: 名無しさん@お腹いっぱい。 2012/02/17() 04:02:06.48
>>556
個人的にはこれを知った上でしれっと出産させてから嫡出否認が一番堪えた様な気もする。
逃げようがないしな。まあ子の福祉を考えたら難しいが。

560: 名無しさん@お腹いっぱい。 2012/02/17() 04:07:44.58
>>556
義両親の反応詳しく

598: 483 2012/02/19() 22:44:12.08
いろいろ疲れた。
>>560
まず玄関で、義父母が険しい顔でお出迎え。
そして応接間に移って義母が主に、浮気とDVを非難。
女を殴るのは、最低だと義父がヒート。
俺が義父母は嘘を吹き込まれているってわかって冷めてたので、さらに義母がヒートアップ。
反省がない、申し訳ないと思わないのか、結婚の時に幸せにしますって言葉は嘘だったのかと、叫び出す始末。
義父は途中から口数が少なくなって、義母だけがわめき、泣き、怒る。
で、息が切れて、沈黙が訪れたときに、俺が資料とメモリープレイヤーを出して、ビデオ再生&写真展覧。
少し冷静になっていた義父が、これを見て蒼白になって口をポカーンと開ける。
義母は初め混乱していて、意味を理解すると嘘よとつぶやきながら腰を抜かしてへなへなと後ろに倒れ込む。
これは本物なのかと愚問を義父が発したので、こんなものねつ造してなんの意味があるんですか?と逆に尋ねたら義父はだまった。
倒れ込んだ義母を義父が起こしながらまだ俺に、しかしDVと浮気はどうなんだ? というもんだから今から「汚嫁」の顔を見に行ったらどうです? 俺が家を出る前日までは、傷一つ無い顔をしていましたよって言った。