【2/4】妻が結婚記念日にと高価な腕時計をねだった。「いいよ。」と微笑んで答えると妻は大喜び。でもそれはぬか喜びだ。だって結婚記念日はもう二度と訪れないからなw 覚悟しとけ!

「まあ詳しい話は明日するからさ、つーか大丈夫か?これからアホ1号と対決だろ?今から戻って一緒に行こうか?」
いったい彼は何をみつけたのでしょう?まあ私には関係ありませんがwww

私の沈んだ気持ちは、彼の能天気な様子に少しだけ救われました。あえて元気な声で私は彼に答えました。
「大丈夫だ、心配してくれてありがとうな、きっちりカタ付けてくるよ、まあ見てなって」
「そうか・・・ならいいけど・・・いいか無理するなよ、絶対に、でもガンバレ」
私は親友との会話を締めくくると、さきほどビッチから取り上げた携帯で間男1号に電話しました。

215  開戦 4hol74DQIE   2008/08/22() 23:19:41
5回目のコールで間男1号は出ました。
「もしもし、ビッチちゃん?どうしたの?今日は姫のご機嫌はいいのかな?」
君だね、俺だよ、ビッチの夫の○○だよ」
「・・・・・・・・」

「分ってると思うけど、俺は早急に君と話がしたい、今日、今から」
「・・・お久しぶりです・・・今からですか、何でですか?」

「お前さ、俺の妻と何年も前から散々ヤッテるだろ!全部知ってるからさ、話つけようぜ」
「どこで待ち合わせる?何なら今からお前の会社に乗り込もうか?俺は課長も部長も知り合いだしな」

「ちょっと待ってください・・・分りました・・・行きますから、6時に○○○でいいですか?」

間男1号は奴の会社の近くの、私も何度も行ったことのある結構静かな喫茶店を指定しました。
「それでいいよ、じゃあ6時に」
私は、そう答えると電話を切りました。
現在午後4時17分です。

218  開戦 4hol74DQIE   2008/08/22() 23:22:16
私の自宅から、間男1号が指定した喫茶店までは、タクシーで30分ほどの距離です。
疲れきった体に鞭打ち、私はシャワーを浴び、ひげを剃り、今年新調したアルマーニのスーツに着替えて自宅を後にしました。
愛する妻に裏切られた、哀れなサレ夫のほんのせめてもの意地です。
私は最高にオシャレにきめて決戦の場に向かいました。

220  開戦 4hol74DQIE   2008/08/22() 23:24:36
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私は指定された喫茶店に到着しました。
間男1号はまだ来ていません。
私は、あえて窓側ではない、一番奥のテーブルに座って彼を待ちます。

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54
間男1号が店内に入ってきました。
しばらく、きょろきょろとした後で私を見つけ、不安そうな表情で近づいて来ました。

225  開戦 4hol74DQIE   2008/08/22() 23:27:17
さあ、いよいよ今日最後の戦いの始まりです。
私の対面に彼は座り、いきなり謝りました。
「このたびは、本当にすみません、でも決し計いい加減な気持ちではありませんでした」
「心からビッチさんを愛していました、○○さんを傷つける気持ちは全くありませんでした」
そう言うと間男1号は深ぶかと頭を下げました。

俺「もういいよ、お互い入い付き合いだしさ、頭上げてよ」
私がそう言った後も1号は、しばらくの間そのままの姿勢を崩しませんでしたが、やがて頭を上げると期待のこもった目で私を見つめて言いました。

間男1号「もう二度と貴方の奥様には会いません連絡もしません、どうか許して下い」

俺「悪いけど、無理だよ、どうしたってこのままでは終わらせられないよw」
「俺はビッチとは離婚するんで、お前が会いたいなら好きにしてよ、但し、ケジメは付けさせてもらうよ」

間男1号「・・・どういう意味ですか?これ以上私は何をすればいいんですか?」

俺「慰謝料払ってね、それ以外は何にもしてくれなくて結構だかららさ」

間男1号「・・・金ですか?・・・いくら払えばいいんですか?」

急に醒めた、ある意味では、蔑んだ目で私を見ながら間男1号は言いました。

俺「うん、そうだね、600万払って、それで全部綺麗に忘れるから」


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