【2/3】妻は俺を差し置いて間男二人の間で揺れていて、二人が必死で取り合っている状況を楽しんでいる模様。完璧な証拠も確保した。ビッチと糞野郎共をどうしてくれよう!

勿論、裸エプロン姿ではありませんw

リビングのソファーに一人で座っていた私の前まで来ると、いきなり泣き崩れながら土下座しました。
「許してとは言わない、でもどんな償いでもするから、一生かけて、だからもう一度だけチャンスをくれない?お願いだから」
「・・・一つ聞きたい、何でこんなマネしたんだ?何が不満だった?俺の何が足りなかった?」

「・・・何も足りなくはなかった、ただ・・・結婚して段々私が年を取って、段々世間が私にチヤホヤしてくれなくなった」
「私は、それが許せなかった、私はまだまだ綺麗、私にはまだまだ美女としての価値がある、それが証明したかったの、自分自身に」

「そうか、・・・それで納得できたのか?満足できたのか?」
「・・・・・・・・」

「世の中には色々なタイプの男がいるんだろう、あるいはオマエがしたことも、些細な過ちとして、苦しみながらも許し、やり直すことが出来る男もいるかもしれん」
「そういう男こそが寛大で、器量のある男なのかもしれない、でも残念ながら俺は違うんだ、なによりももうオマエのことを愛してはいない」

「私は、バカじゃない、あの男達が貴男と比べたら何の価値も無い屑だってことは誰よりもわかってるの、私は貴男だけは失いたくない!お願い!」
「終わりだ、サヨナラ」

そう言うと私は、まだ左手の薬指に嵌っていたマリッジリングをはずして、ベランダから外に放り投げました。
そうして私の結婚生活は終わりを告げました。

207 
 開戦 4hol74DQIE  2008/08/22() 23:13:36
それから、しばらくしてビッチの両親が迎えにきました。
娘の憔悴しきった、魂の抜けたような様子に、彼等は全てを悟ったようです。

私の許しを得て母親がビッチの身の回りの物をボストンバッグに詰め込んで、静かに3人で帰っていきました。
私は、うなだれたビッチの様子に、ほんの一瞬躊躇しましたが、やはり言うことにしました。
「ちょっと待って」その私の言葉を聞くと、ビッチははっとして希望に溢れた瞳で私を見ました。
私は、あえて冷たい目で彼女を見返して言いました。
「オマエの私物は宅急便で送るから、慰謝料はいらない、ただし財産分与は一切しない」
「オマエのカードは全て止めた。当然今月の給料も入らない。早い話が俺はもう一円もオマエに渡す気はない」

私のその言葉を聞くと、希望に満ちた表情から一瞬で暗転し、絶望の色を見せた後、憎しみのこもった目で私を睨み返すとビッチは何も言わずに去っていきました。
私は、誰もいなくなったリビングでしばらくの間、虚空を眺めていました。
このまま眠りたい、もう何も考えずに。
そんな誘惑が私の心に充満しましたが、でもまだ終わったわけではありません。
まだ私にはやらなければいけないことが残っています。
私の知り合いでもある間男1号と決着を付けなければいけません。

211  開戦 4hol74DQIE  2008/08/22() 23:17:00
私が今日最後の戦いのために、疲弊して磨り減ってしまった残り少ない気力を必死で振り絞っていると、興信所君から携帯に着信がありました。
「ああ、俺だけど、そっちはどうなった?大丈夫か?俺のほうは正直あんま期待してなかったけど、結構いいもん見っけたぜwww」
「まあ詳しい話は明日するからさ、つーか大丈夫か?これからアホ1号と対決だろ?今から戻って一緒に行こうか?」
いったい彼は何をみつけたのでしょう?まあ私には関係ありませんがwww

私の沈んだ気持ちは、彼の能天気な様子に少しだけ救われました。あえて元気な声で私は彼に答えました。
「大丈夫だ、心配してくれてありがとうな、きっちりカタ付けてくるよ、まあ見てなって」
「そうか・・・ならいいけど・・・いいか無理するなよ、絶対に、でもガンバレ」
私は親友との会話を締めくくると、さきほどビッチから取り上げた携帯で間男1号に電話しました。

215 
 開戦 4hol74DQIE  2008/08/22() 23:19:41
5回目のコールで間男1号は出ました。
「もしもし、ビッチちゃん?どうしたの?今日は姫のご機嫌はいいのかな?」
君だね、俺だよ、ビッチの夫の○○だよ」
「・・・・・・・・」

「分ってると思うけど、俺は早急に君と話がしたい、今日、今から」
「・・・お久しぶりです・・・今からですか、何でですか?」

「お前さ、俺の妻と何年も前から散々ヤッテるだろ!全部知ってるからさ、話つけようぜ」
「どこで待ち合わせる?何なら今からお前の会社に乗り込もうか?俺は課長も部長も知り合いだしな」

「ちょっと待ってください・・・分りました・・・行きますから、6時に○○○でいいですか?」

間男1号は奴の会社の近くの、私も何度も行ったことのある結構静かな喫茶店を指定しました。
「それでいいよ、じゃあ6時に」
私は、そう答えると電話を切りました。
現在午後4時17分です。

218  開戦 4hol74DQIE  2008/08/22() 23:22:16
私の自宅から、間男1号が指定した喫茶店までは、タクシーで30分ほどの距離です。
疲れきった体に鞭打ち、私はシャワーを浴び、ひげを剃り、今年新調したアルマーニのスーツに着替えて自宅を後にしました。
愛する妻に裏切られた、哀れなサレ夫のほんのせめてもの意地です。
私は最高にオシャレにきめて決戦の場に向かいました。

220  開戦 4hol74DQIE  2008/08/22() 23:24:36
1745
私は指定された喫茶店に到着しました。