【1/2】婚約者のM子は言った。「間とは俺とは遠慮があって出来なかった行為も躊躇無くやれた。俺が帰ってきたら、間との関係は清算して俺と結婚するつもりだった。」都合がいいわw

はありませんでした。

マスターに二人がここから出てきたのを見たと伝えると、
マスターは店が終わって他に客がいなくなった後、いろいろ
話してくれました。

俺が転勤になった後、しばらくしてからM子がSと一緒にこ
こに来るようになった事、
来るたびに親密さが増していってた事、
酔ったM子が、Sと何度も抱き合ったりキスしていた事、
たまに俺とM子が二人で来ることがあったが、
その2、3日後には必ずと言っていいほどSと来ていた事、
等でした。

俺呆然と、俺の知らない間にずっとM子とSは
今日の様な事を繰り返していたのかと、改めて理解しました。

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それにしても、俺といつも来ている店を浮気の現場にするな
んて、M子もSも何考えてんだ?俺って馬鹿にされてるのか
な、それとも、もう眼中にも無いのかなって思うと、また涙
が滲んできました。

マスター曰く、普段俺と来ているこの店でデートすると、
二人とも燃えるらしいとの事でした。

マスターは、転勤前に嬉しそうに婚約指輪を見せながら、
M子との婚約を伝えていた俺が可哀相でなかなか言い出せな
かったそうで、それを聞いた後、また俺は泣きました。

二十歳台半ばにもなった男が人前でえぐえぐ泣いているのは、
かなり見苦しかったと思います。

その後Barを出ましたが、二人が抱き合って寝ているM子の
部屋に帰る事も出来ず、その晩は近くのビジネスホテルに泊
まりました。

結局、一睡もできないまま朝になりました。

夢や幻覚なら良いのになと思いつつ、俺はM子のマンショ
ンへと向かいました。

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そこで見たのは、マンションの入り口からM子と一緒に出て
きたSの姿でした。

別れ際に、二人は軽くキスをしていました。
ああ、現実なんだなー

ホント、その時の気持ちと言えば、怒りとか悔しいとか情け
ない等はとっくに通り越していて、ただ哀しい、それだけで
した。

名残惜しそうにSに手を振っているM子の姿が、まるで他人の
様でした。

これが、ただ単にSがM子の部屋から出てきた所を見ただけ
だったら、その場で二人を問い詰める事も出来たんだろうけ
ど、その前の晩に強烈な浮気の現場を見てしまった後では声
をかける事も出来ませんでした。

結局、その日はM子と会うことなく、仕事先に帰りました。

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その後の俺の様子は かなり酷かったみたいで、
会社の上司から休めと言われたほど憔悴していたようでした。

M子からは、普段と変わらない様子で電話がかかって来てい
ました。その日にあった事、今日何を食べたかなどの、他愛
も無い話です。

以前は、何でも無い事でもすごく楽しかった会話が、
あの時からは苦痛で仕方ありませんでした。

会話の度に、またSと会ったのか、
ひょっとしたら今一緒にいて、セックスしながら話してるん
じゃないかと、考えたくも無い妄想で気が狂いそうでした。

M子からは、俺がかなり気の無い生返事をしていたように聞
こえたんでしょうね。
「ねえ、ホントに聞いてる?」と訊かれた事が、何回もあり
ました。

そう言うこともあって、M子は俺の様子がおかしいと感づい
てきたんだろうと思います。

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あの日から1週間ほど経ったある日、M子がこんな事を訊い
てきました。

M子「ねえKちゃん、最近なにか様子が変じゃない?」

俺 「ん?そうかな?」

M子「何か電話しても楽しそうじゃないし、Kちゃんから電
話してくれてないし」

俺 「そんな事無いよ

M子「ひょっとして、浮気してない?」

俺 「…………

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M子、お前がそれを言いますか?
どんな神経してるんだ?
そんな女だったっけ?

それとも、前からそうだっただけで、俺が気付いてなかった
だけなのか?

何も言えなくて俺が黙っていると、M子が心配そうな声で言
いました。

M子「まさかひょっとして?」
俺 「そんなわけ無いだろ。」

M子「ほんとにー?」
俺 「俺は、 絶対、 浮気なんか、 しない。」

思わず激発しそうになるのを押さえる事が精一杯でした。
そうとは知らず気を良くしたM子は、こんな事を言ったんです。


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